家族や友達が入院することになったら、「何かしてあげたい!」と思う方は多いはず。
いても立ってもいられず、すぐにプレゼントを買ってお見舞いに行きたくなるかもしれません。
しかし、入院中の相手には「贈ってはいけないNG品」があります。
マナーを守らないお見舞いや贈り物は、相手に負担をかけたり、不快な思いをさせたりすることがあるため、十分注意が必要です。
この記事では、以下のことを解説します。
- お見舞いのマナーとNG品
- 状況・相手別「おすすめの品物」
- のし・メッセージカードのマナー
- 安心して任せられるギフト専門店
相手を元気づけるためにも、落ち着いて必要なことを確認し、マナーを守ってプレゼントを贈りましょう。
目次
入院中のプレゼントはマナーを厳守!NG品も
入院中は、相手の環境が普段とは大きく異なります。
プレゼントを渡す際は、間違っても相手や病院に迷惑をかけてしまわないよう配慮が必要です。
「マナー」と「贈ってはいけない品」をしっかり確認しておきましょう。
「お見舞い」「プレゼント」がOKか必ず確認
まずは、入院している方のご家族や仲の良い友人に連絡を取り、「お見舞いに行っても大丈夫か」を伺いましょう。
OKであれば、「差し入れやプレゼントをしてよいか」についても確認してください。
病気やけがでナーバスになっている方へのお見舞いや贈り物は、かえって負担になることもあります。
元気になって欲しい相手に無理をさせないよう、必ず確認しましょう。
入院中に贈るべきでないNG品
入院している相手には、贈るべきではない品があります。
以下の3つの品は、渡すと病院やお見舞い相手、他の患者さんに迷惑をかける可能性が高いため、注意してください。
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現金や商品券
病院内での紛失や盗難など、金銭トラブルのもとになるため避けましょう。 -
生花
お花はお見舞いの定番のイメージがありますが、衛生面から持ち込みを禁止している病院もあります。
持ち込みが可能でも、香りや花粉が苦手な人もいるため、特に大部屋では避けた方がよいでしょう。 -
食べ物
飲食物は、贈っても大丈夫か十分に確認が必要です。
そもそも持ち込み禁止の病院もありますし、病状によっては食事に制限がある方もいらっしゃいます。
「食べ物持ち込みOK」「食事制限はない」「○○は食べられる」といった確実な情報がない場合は贈らないようにしましょう。
食べ物の差し入れはOKでも配慮が必要
食べ物の差し入れがOKの場合でも、匂いの強いものは、他の患者さんの迷惑になるのでお見舞いにはNGです。
また、整形外科など主にけがを治療する病棟以外では、病室の人と分けられない可能性が高いため、賞味期限が短い食べ物を大量に持っていくこともおすすめできません。
滞在時間は30分以内!
お見舞いの滞在時間は、長くても30分以内としましょう。
入院の理由が怪我でも病気でも、体力や疲れやすさが普段とは違うため、長居は禁物。
相手の体調に配慮して、早めに切り上げることが大切です。
入院中のプレゼント|相場は3000円~1万円
お見舞いの品の金額は、以下が相場とされています。
- 両親・兄弟・親戚…5000~10000円
- 友達・同僚…3000~5000円
- 会社の部下…5000~10000円
友人や会社関係者へのお見舞いは、有志を募り連名で贈ってもよいでしょう。
その場合は1人1,000円程度~が相場のようです。
高額なお見舞いは、かえって気を使わせてしまうため注意しましょう。
ただし上記はあくまで一般的な相場です。
入院中に誕生日を祝う場合や、「相手の欲しいもの」がわかっている場合には、この限りではありません。
状況で変わる!入院中にふさわしいプレゼントの特徴は
入院している方の状況によって、ふさわしいプレゼントのポイントは変ります。
どんな時に、どんなプレゼントを贈ればよいか、確認していきましょう。
入院中に迎える記念日には特別なプレゼントを
入院中に誕生日や記念日(母の日・敬老の日・還暦など)を迎える方には、特別感のあるプレゼントを贈るのがおすすめです。
「差し入れ」とは一線を画す、気分を明るくするものを選びましょう。
家族みんなでお金を出し合って、高価な品をプレゼントするのもよいアイディアです。
カーディガンやルームウェア、ブランケットは、病室で重宝し、退院後も使いやすい品。
肌に直接触れるため、カシミヤやシルクなど、肌ざわりにこだわったワンランク上の品を贈るとよいでしょう。
病室で音楽や動画を楽しむのが好きな方には、高品質なイヤホンはいかがでしょうか。
イヤホンは、音質にこだわったものや集音器を兼ねたもの、デザイン性が高いものなど、さまざまな品が売られています。
お相手にぴったりの機能を備えた品が、きっと見つかるでしょう。
また、イベントごとには欠かせない花束の代わりに、手入れのいらない「プリザーブドフラワー」「ハーバリウム」を贈るのもおすすめです。
病室の一角に飾れば、特別な日のお祝いを華やかに演出できるでしょう。
入院期間が長いなら「暇つぶし」ができる品を
入院期間が長期の場合には「暇つぶし」ができるプレゼントがおすすめです。
病院で暇を持て余していると、ついついスマホばかり見て疲れてしまうことも。
スマホやタブレットに頼らずに時間をつぶせるグッズをプレゼントして、空いた時間に楽しんでもらいましょう。
本や漫画は、空き時間に楽しめる贈り物の代表格。
長編やシリーズ物を贈るのもよいですし、おすすめの作者の作品を揃えて渡してもよいでしょう。
クロスワードや数字パズルなどを掲載したパズル雑誌や、ジグソーパズルも暇つぶしの定番です。
とくにパズル雑誌はかさばらず、好き嫌いも別れにくいため、安心して渡せます。
大きなジグソーパズルは置き場所に困ることがあるため、本人の意向を確認するとよいでしょう。
また、繊細な絵や柄が描かれた「ぬり絵」や、編み物、刺繍などの手先を使うキットは、時間を忘れて没頭できるプレゼント。
絵を描くことやハンドメイドが好きな方には特におすすめです。
【相手別】入院中に喜ばれるプレゼント10選
入院中に喜ばれるプレゼントは、「贈る相手」によっても異なります。
おじいちゃん・おばあちゃんから小さなお子さんまで、「もらって嬉しい」と思ってもらえるプレゼントを「相手別」にご紹介します。
お見舞いはもちろん、これから入院する方への「入院前のプレゼント」にも最適ですので、ぜひ参考にしてください。
【祖父母へ】気持ちを元気づけるプレゼントがおすすめ
祖父母へのプレゼントを用意する際には、付き添いの両親や親戚に相談しながら決めることが大切です。
毎日使う実用的な品は、すでにそろっていることも多いため、同じものを贈らないように配慮しましょう。
おすすめなのは、以下のような品物です。
おすすめ①心を癒やす「お花」ギフト
入院中の祖父母へおすすめなのは、「心を癒やし、気持ちを明るくするギフト」です。
プリザーブドフラワーやハーバリウムといった「お花ギフト」は、殺風景になりがちな病室をパッと明るくしてくれる贈り物。
生花と違って手入れの手間や衛生面の問題がほとんどないため、お見舞いには最適です。
やさしい色合いのお花を見て、少しでも心を癒してほしいという気持ちが伝わるでしょう。
おすすめ②孫やひ孫の「写真」ギフト
小さな孫やひ孫のいる方には、フォトフレームなど写真を使用したギフトもおすすめです。
にっこり笑う孫やひ孫の写真は、おじいちゃん・おばあちゃんの気持ちをほっとなごませてくれるはず。
心身に疲れがたまる入院生活の、元気の源になるでしょう。
おすすめ③入院生活を支える日用品
「いくつあってもうれしい日用品を贈る」というのも一つの手です。
タオルなど日常使いの品は、すでに複数持っていても、喜ばれやすいプレゼントです。
質の高いものを贈れば、入院中も気持ちよく過ごせますし、日々孫からのエールを思い出してもらえるでしょう。
とはいえ、あまり大量に贈っては置き場所に困るため注意してください。
【父母へ】家族だからこそ贈れる実用品
入院中の父母へのプレゼントは「本当に欲しいものは何か」を考えながら選びましょう。
自分と両親はとても近しい間柄で、必要なものが把握しやすい相手。
ストレートに「何か欲しいものはある?」「暇つぶしに何か買ってくる?」と聞いてみてもよいでしょう。
「クッションが欲しい」「何か小説を買ってきて」など、要望が返ってくることもあるはずです。
もし「いらない」と言われたら、以下のような品物を検討してみてください。
おすすめ①かゆいところに手が届く実用品
病室に持ち込む実用品は、家族だからこそ贈りやすいプレゼントです。
など、「病室に足りないもの」「あったら便利なもの」を父母と話し合って決めるとよいでしょう。
おすすめ②医師の意向を確認!お菓子や飲み物
父母の病状によっては「お菓子」や「飲み物」を贈ることも可能です。
家族として「食べてもよいもの」を医師にしっかり確認したうえで、父母に喜ばれる品を贈りましょう。
保存に困らないよう、常温で日持ちするものがおすすめです。
「お気に入りのお店のお菓子」を買ってくるなど、子どもならではのプレゼントならいっそう喜んでくれるでしょう
【友達へ】相手の好みを押さえた品
仲の良い友達や同僚に贈るのは、相手の「趣味」や「好み」に合わせたプレゼントがおすすめです。
エンタメや化粧品、雑貨などの「趣味」「好み」は、家族より友達の方が知っている場合も多いもの。
仲が良いからこそ贈れるプレゼントで、気分を明るくしてもらいましょう。
おすすめ①趣味に合う本や雑貨
など「趣味にまつわる品」や「好みを押さえた日用品・雑貨」がおすすめです。
日用品や雑貨を選ぶ場合には「相手の好み」であることはもちろん「邪魔にならないサイズ」であることがとても重要。
マグカップやミニ加湿器くらいの、手のひらサイズを目安にしましょう。
おすすめ②病室で重宝するスキンケアグッズ
ハンドクリームやリップクリームなどの「スキンケアグッズ」は、病室での乾燥対策に重宝します。
入院中には手に入りづらい、香りや保湿効果、パッケージにこだわった品を贈れば、気分よく使ってもらえるでしょう。
入浴時や手を洗うときに使える上質な「石けん」や「ハンドソープ」を贈るのもおすすめです。
香りが強すぎると好みがわかれるため、シトラスや小花などのきつすぎない香りを選びましょう。
【小さな子ども】病院でも笑顔で過ごせるもの
小さな子どもの入院は、お子さん本人にとってもご両親にとっても辛いもの。
わが子はもちろん、親戚や友達の子どもが入院した際には、少しでもお子さんを笑顔にできるようなグッズを贈りましょう。
子どもが機嫌よく過ごしてくれれば、付き添いのご両親の負担も軽減されるはず。
ただし、親戚や友達の子どもへのプレゼントは、贈っても問題ないか、必ずご両親の意向を確認してください。
おすすめ①ベッドの上で遊べるもの
小さな子どもへ贈るおすすめのプレゼントは、病院のベッドの上で静かに遊べるものです。
- 絵本
- 音の鳴らないおもちゃ
- 図鑑
- 人形やぬいぐるみ
など、子どもが機嫌よく遊んでくれそうなものを贈るとよいでしょう。
おもちゃや人形・ぬいぐるみを贈る場合は、洗濯や水拭きなどの手入れがしやすいものを選びましょう。
おすすめ②出産祝い用カタログギフト
赤ちゃんへの贈り物に悩む場合は、出産祝いに使用するカタログを贈って、ご両親に選んでもらうのも一つの手です。
「出産祝い向けカタログギフト」には、ベビーグッズやおもちゃなど、小さな子どものいるご家庭にぴったりな品が多数掲載されています。
子どもの好みを一番わかっているご両親に、最適な品を選んでいただけるのが大きなメリットです。
お見舞いに行けなかったときの「退院祝い」7選
短期入院だった場合や、住んでいる場所が遠い場合など、入院中にお見舞いに行けないこともあるでしょう。
でも退院後には「元気になってよかった!」という気持ちを伝えたいですよね。
退院祝いにおすすめの品を紹介します。
おすすめ①お花
生花は、見た目も香りも華やかで、退院の喜びを伝えるのにふさわしいプレゼントです。
普段からお花が好きな人には、とても喜ばれる贈り物でしょう。
お花を飾る習慣があるかわからない方には、手入れのいらないプリザーブドフラワーを贈るのも、よいアイディアです。
おすすめ②食べ物やお酒
退院後には、病院では食べられなかったグルメやお酒を、思いっきり楽しんでもらいたいですよね。
相手の好きな食べ物やお酒は、喜んでもらいやすいプレゼントです。
ご自宅に集まるなら一緒に味わえるスイーツやお酒などのギフトを用意してもよいですし、お祝いに外食をごちそうするのもよいでしょう。
ただし、退院後にも食事や行動に制限がある方もいるため、必ず本人や家族に確認が必要です。
おすすめ③バスグッズ・スキンケアグッズ
体をいたわるバスグッズやスキンケアグッズは、お家で過ごす時間を楽しめる品。
久しぶりのわが家で、ゆっくり癒される時間をプレゼントしてはいかがでしょうか。
自宅では周りを気にせず香りを楽しめるため、アロマキャンドルやディフューザーもおすすめです。
おすすめ④カタログギフト
欲しいものをお相手が直接選べる「カタログギフト」は、食事や行動に制限のある相手にも安心してお渡しできる品です。
日用雑貨からグルメ、体験ギフトまで網羅した「総合カタログギフト」を選ぶとよいでしょう。
総合カタログギフトは種類豊富で、目上の方にも贈りやすい格式高いものや、北欧雑貨を集めたおしゃれなものなど、お相手に合わせて選べます。
相手のご自宅に手土産として持って行くときは、お菓子や飲み物などのプチギフトとセットにしてお渡しするのもおすすめです。
覚えておきたい!「退院祝い」と「快気祝い」の違い
「退院祝い」と似た言葉に「快気祝い」があります。
同じような意味だと思っている方も、多いのではないでしょうか。
しかしこの2つの言葉は、以下の通り別の意味を持っています。
- 「退院祝い」…親族や友人・同僚などが、退院した方宛てに贈るお祝い。
- 「快気祝い」…退院した本人が、お見舞いや退院祝いをくれた方へ、お返しとして贈るもの。
退院祝いを贈るときは、誤って「快気祝いです」と伝えたり、「のし」に「快気祝」と書いたりしないよう、注意しましょう。
快気祝いについては、以下の記事もご確認ください。
入院中のプレゼントの贈り方【のし・メッセージカード】
入院中にプレゼントを贈るときには、のしやメッセージのマナーを押さえることが大切です。
相手に喜んでもらえる品物を選んでも、贈り方のマナーを守らないと、とても失礼な印象を与えることになりかねません。
回復を願う気持ちをしっかり伝えるために、マナーを押さえましょう。
【選び方に注意】のしマナー
お見舞い用ののし紙(正しくは掛け紙)には、以下のルールがあります。
- 右上に「のし飾り」がついていない
- 水引は紅白で「結び切り」または、水引のない「白無地」
- 表書きは三文字で「御見舞」が一般的
入院は慶事ではないため、一般的なのし紙の右上にある「のし飾り」がない掛け紙を選びます。
リボンのような形をした「蝶結び」の水引には、「何度あってもよいこと」という意味があるため、お見舞い用には不適切。
絶対に選ばないよう注意してください。
お見舞い用ののしについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【NGワードも!】メッセージカードの書き方
入院中のプレゼントには、メッセージを添えて気持ちを伝えるとよいでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんやご両親へのプレゼントには、温かみのある「写真入りメッセージカード」を添えるのがおすすめです。
入院中気分が滅入ってしまうときにも、家族やお孫さんの笑顔を見て心を癒してもらいましょう。
お見舞いのメッセージを書く時には「忌み言葉」「重ね言葉」の使用はNGです。
- 忌み言葉
「弱る」「枯れる」「重なる」「終わる」「四(死)」「九(苦)」など、よくないことを連想させる言葉 - 重ね言葉
「度々」「またまた」「重ね重ね」など、よくないことが繰り返すことを連想させる言葉
また、ことさらに病気やけがを意識させる言葉や「がんばって」など負担になりかねない言葉も、書かないほうがよいでしょう。
「回復を願っています」
「安静にして、ゆっくり休んでください」
と伝えたり、
「好きそうなパズルを持ってきました。完成したら見せてね。」
「(孫の)○○のベストショットを贈ります」
など、お見舞いの品に触れて明るく締めるのもよいでしょう。
入院中のプレゼントはギフト専門店におまかせ
入院中のプレゼントは、マナーを守らないと相手に悪い印象を与えかねません。
間違いがないよう、信頼できるギフト専門店で品物を用意すると安心です。
ギフト専門店GiftA(ギフタ)では、お見舞いに適した「のし」や「メッセージカード」を無料でご用意しています。
のしの選び方など、不安なことがあれば、ギフト選任のスタッフにメールでご相談いただくことも可能です。
気になることがあれば、なんでも気軽にお問い合わせください。
マナーを押さえて心のこもったお見舞いを
大切な人が入院したときには、心のこもったプレゼントで元気づけてあげたいですよね。
贈る前には、お見舞いの可否や贈り物の種類について、病院や付き添いの方に必ず確認しましょう。
入院している方は気持ちが繊細になっていることも多いものです。
品物選びや、のし、メッセージのマナーは、相手に嫌な思いをさせてしまわないよう、きちんと押さえましょう。
不安なときは、ギフト専門店などのプロにも頼ってみてください。
相手の回復を願う、心からの気持ちが伝わるプレゼントを贈りましょう。