この記事では、身内からのお見舞いに対するお返しはどうすべきか、マナーやタイミング、おすすめ品まで解説します。
病気や怪我の療養中にいただいたお見舞いには、きちんとお返しするのがマナー。
ただ、友人・上司・家族・義両親・義兄弟など、相手によってマナーや好適品が変わるのか気になるところではないでしょうか。
「家族に対してもお見舞いのお返しはすべき?」
「義両親には丁寧にお返しをした方がいいかな?」
など、身内へのお返しに迷う方は、ぜひ参考にしてください。
目次
身内からお見舞いをいただいた!お返しはどうする?
身内からのお見舞いにも、何らかの形でお返しを贈るのが基本的なマナーです。
「身内にわざわざお返しを贈るのは堅苦しいし、他人行儀だ」
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、近しい関係だからこそ甘えたままにせず、折に触れて気づかいを見せることも大切でしょう。
身内へのお返しはどんな形で行うのが良いか、詳しくご紹介します。
一般的な相場どおりの予算でお返しを
身内へのお返しに迷ったら、まずは「一般的な相場どおりの予算」でお返しの品を選んで問題ありません。
特に、義両親や義兄弟など、結婚を機に身内になった方へはマナーにかなった対応を心がけることをおすすめします。
一般的なお返しの相場は、いただいたお見舞いの半額~3分の1程度。
お見舞いを現金ではなく品物でいただいた場合は、おおよその金額を調べ、計算します。
ただ、身内からは比較的高額なお見舞いをいただくケースも多いため、「いただいたお見舞いの半額~3分の1」でお返しすると高額になりすぎることも。
高額すぎるお返しは、贈る側と贈られる側、双方に負担となってしまう恐れがあります。
その場合は、3分の1以下の予算に抑えても問題ないという見方が一般的です。
関係性に合わせ臨機応変にお返しをする
お見舞いをいただいた相手との関係性や、家族・親族間のルールに合わせたお返しをするのも一つの方法です。
両親など近しい身内からのお見舞いは「支援」の意味合いが強いもの。
また、「何かあったときはお互い様」という考え方もあります。
そのため、相手との関係性に合っていれば、相場どおりのお返しでなくとも問題ないでしょう。
ただし、いただいたお見舞いに感謝の気持ちを伝えることは大人として大切なマナー。
相手の好みに合わせたプチギフトを贈るなど、臨機応変な対応で感謝の気持ちを伝えましょう。
後々の関係性にも良い影響を与えるかもしれません。
快気祝いに食事会を開く
元気になった報告とお返しを兼ねて、身内で快気祝いの食事会を開くという方法もあります。
一緒に食事をとりながら積もる話をして回復した姿を見てもらうことは、心配をかけた相手への何よりのお返しになるでしょう。
また、直接感謝の気持ちを伝える良い機会にもなります。
快気祝いの席は、食事を用意して自宅に招待したり、レストランなどを予約して行ったりといくつかの方法があります。
体に無理のないよう、お取り寄せグルメなど便利なサービスを活用するのも一つの手です。
身内からのお見舞い お返しにおすすめの品
お見舞いへのお返しには、食品、消耗品などの「消えもの」が好まれます。
これは「病気や怪我をあとに残さない」という意味があるためです。
その反対に、お見舞いへのお返しとしてふさわしくないものもあります。
- 療養生活をイメージさせてしまう寝具やパジャマ
- 「根付く」から「寝付く(病気で床に入る)」をイメージさせる鉢植えの花や木
上記は一般的にマナー違反とされますので、注意が必要です。
それでは、お見舞いのお返しにおすすめの品を詳しく見ていきましょう。
お菓子の詰め合わせ
おすすめの返礼品としてまず挙げられるのが、お菓子の詰め合わせ。
有名ホテルの焼き菓子や、色鮮やかなフルーツゼリーなど、普段自分では買わないような高級感のあるものが人気です。
年齢や性別を問わず喜ばれるスイーツセットはギフトの定番。
「消えもの」という条件も満たしています。
特に、小さなお子さんがいるご家庭、人数の多いご家庭に贈るのにおすすめです。
贈り物にお菓子を選ぶ際、特に気を付けたいポイントが日持ちの長さ。
賞味期限が短すぎる生菓子は、相手に消費を急がせてしまう可能性があります。
また、切り分けが必要なお菓子より個包装タイプのほうが便利でおすすめです。
食べる際の手間を取らせない、家族で分けやすい、保存が楽といったポイントも、お菓子を選ぶ際の判断基準にしてください。
健康志向の食品のセット
健康志向の食品セットもおすすめです。ヘルシーなイメージがお見舞いのお返しとしてふさわしく、「お互いに健康でいよう」というメッセージを込められます。
代表的な例は、
- 亜麻仁油
- オリーブオイル
- 自然派ブランドのドレッシング
- スムージー
- 保存料など添加物無添加の調味料、だしパック
などがあります。
これらは日常で消費しやすく、気軽に食卓に取り入れられます。
身内だからこそ、相手が普段から料理をする人か、好きな食べ物は何かなど、分かることがあるはず。
相手の好みやライフスタイルに合わせて選びましょう。
高級食材のセット
▲【神戸牛A5ランク】すき焼き、しゃぶしゃぶ用ロース高級食材のセットも贈り物の定番です。
国産のブランド和牛やお取り寄せのカニ・フグ・ウナギなど、食卓を豪華に彩る高級グルメ。
これらはエネルギッシュ・フレッシュといったイメージがあり、「元気になりました」と相手に伝える品としてぴったりです。
高級食材は、高額なお見舞いをいただいたときのお返し候補としても重宝するでしょう。
また、これらは「お肉が好きなお義父さんに」といったように相手の好みを踏まえて贈ると喜ばれるはず。親しい身内ならではのお返しでもあります。
高級食材をお取り寄せして快気祝いの会を開き、身内で集まって食事を楽しむのも良いですね。
洗剤や石鹸
洗剤や石鹸もお見舞いのお返しの定番です。これらは清潔なイメージがあるだけでなく、「病気を洗い流す」という意味も込められます。
祖父母や両親などの近い身内には、普段使っているブランドのものを贈ると役立ててもらいやすいでしょう。
また、義理の兄弟のご家庭や、義理の姉妹などに洗剤や石鹸を選ぶなら、高品質でおしゃれなブランド品がおすすめ。以下のような品が人気です。
・低刺激で肌へのやさしさにこだわった石鹸
・植物やハーブ由来の美容効果が高い石鹸
・成分や容器など環境に配慮したオーガニック洗剤
また、香りの良いハンドソープや手指消毒剤などの衛生用品も近年では重宝されるでしょう。
タオルなどの日用品
「病を拭い去る」という意味を込められるタオルは、お見舞いのお返しに人気の品。
誰もが日常で使う品は無駄になりにくく、贈り物の定番です。
一人暮らしの兄弟や親族に贈っても喜ばれるでしょう。
数あるタオルブランドのなかでも人気なのが「今治タオル」。
愛媛県の今治で120年もの歴史を積み重ねてきたタオルブランドで、優れた吸水性とやわらかさ、丈夫さを兼ね備えています。
「今、治る」という、お見舞いのお返しにぴったりの縁起のいい語呂合わせも人気の理由です。
カタログギフト
お見舞いへのお返しの品として、特におすすめなのがカタログギフト。
カタログギフトは、予算に合わせた贈り分けがしやすいのが特徴です。
身内からは高額なお祝いをいただくことも多いですが、そんなときに悩むのがお返しの品。
「高額なお返しだからこそ失敗したくない」
「でも、好みをよく知らない親戚に何を贈ればいいだろう?」
そんな風に困ったときも、相手の好みを心配せずに贈れます。
カタログギフトには食品や日用品などの「消えもの」が数多く掲載されているため、お見舞いのお返しに適しています。
最近では高級肉などグルメに特化したカタログギフトや、有名ブランドが発行するおしゃれ感満載のカタログギフトなど、個性的なものが増えています。
相手の好みが分かっている場合には、これらのような特化型カタログギフトも喜ばれるでしょう。
さらに、ネット通販で購入できるカタログギフトなら、スマホひとつで手配できることも大きなメリット。
退院後、まだ体調が安定しない時期なら、ギフト専門店のECサイトが贈り物選びに重宝するでしょう。
お見舞いのお返し 基本的なマナー
お見舞いのお返しでは、品物選びだけでなく贈り方のマナーも重要です。
ポイントをおさえて、贈る人・贈られる人の両方が気持ちよくやりとりできるように心を配りましょう。
贈るタイミング
お見舞いのお返しを贈るタイミングは、退院後10日~1か月以内が目安です。
自宅療養の場合は、起きられるくらい回復した頃を目安とします。入院期間がごく短く軽い療養だった場合には、退院後すぐにお返しを手配しても問題ありません。
ただ、親しい身内の場合は、元気になることが一番のお返しとなります。体調を見ながら、無理のない範囲で手配しましょう。
退院後もしばらく療養が続くなど、相手になかなか会えないケースもあります。その場合には郵送でお返しの品を贈っても問題ありません。
のし紙
お見舞いへのお返しは、のし紙を掛けて贈りましょう。
水引の種類は、「紅白の結び切り」を選びます。これには「(怪我や病気が)二度と起こらないように」という意味が込められています。
また、のし紙の表書き(贈り物の名目)は回復具合によって使い分けるのがマナー。一般的な選び方は以下のとおりです。
・「快気祝」「全快祝」…怪我や病気がほぼ完治しているとき
・「快気内祝」「御見舞御礼」…退院したものの、まだ通院など治療の余地を残しているとき
のし下には、贈る本人(回復した人)の名前を書きます。苗字のみ記すのが一般的ですが、同姓の身内に贈る場合はフルネームにするなど、臨機応変に対応しましょう。
挨拶状・メッセージカード
お見舞いへのお返しを郵送する場合は、お礼状をつけるのがマナーです。
心づかいをいただいたことへのお礼を伝えるとともに、体調が回復したことを報告します。
身内に贈るなら、親しみを込めたオリジナルメッセージがおすすめ。
定型文をベースに使う場合でも少しアレンジを入れるなど、工夫することで感謝の気持ちが伝わります。
文例
まだしばらく検査のため通院が続きますが、来月には仕事にも復帰できる見込みです。
つきましては取り急ぎ心ばかりのお礼の品をお届けいたします。また改めてご挨拶に伺わせてください。
寒さが一層厳しくなりましたがどうぞお体に気を付けてお過ごしください。
ギフト専門店のGiftA(ギフタ)なら、カタログギフトをネット直送する際にオリジナルメッセージを無料で付けられるサービスがあります。
定型文をもとにアレンジできるので、マナーをふまえつつ自分の言葉で感謝の言葉を伝えましょう。
(※一部例外商品もあります)
身内からのお見舞いへのお返しは「無理なく感謝を伝える」
この記事では、身内からいただいたお見舞いへのお返しを贈る際、押さえておきたいマナーやおすすめの品について解説しました。
「身内」と言っても、両親や義理の家族、親戚など関係性はさまざま。感謝の伝え方も千差万別なので、臨機応変に方法を考えましょう。
相手の好みやお礼に対する価値観が分からないときは、一般的なお返しマナーに沿った対応をおすすめします。
親しい間柄なら自分が元気になることが一番のお返し。
無理なく感謝を伝えることが大切です。
感謝の気持ちがしっかり伝わるよう、お返しを選んでみてくださいね。