学習塾に子どもを通わせている人であれば、お世話になっている先生にお礼を渡すべきなのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
受験に合格した際、塾の先生にお礼を渡すのは一般的なのでしょうか。また、どんなお礼の品物が選ばれるのかも気になるところです。
この記事では、塾の先生に渡すお礼について解説します。
目次
子どもの塾の先生にはお礼を渡したほうがいい?
そもそも、子どもを通わせている塾の先生にお礼を渡すのは必須なのでしょうか。
「ほかの親は渡しているのに、うちだけ渡していなかったら恥ずかしい……」
と心配になる人は多いようです。
結論から言えば、塾の先生へのお礼は必要ではありません。
渡さなくても、マナー違反にならないので安心してください。
子どもを塾に通わせているのであれば、月謝を払っているはず。月謝以上に金銭的な負担をする必要はないのです。
子どもが個別にお世話になっている場合や指導に満足している場合は、受験が終わるタイミングで先生にお礼を渡す保護者もいます。
また、合格結果を先生に報告する際に、手ぶらで対面するのは気が引けるという親御さんも多いようです。
このように、一般的と言えるほどではありませんが、塾の先生にお礼を渡す保護者がいることは事実と言えます。
子どもと先生の関係性や、どれだけ熱心に指導してもらったかに応じて、お礼を検討してみるといいでしょう。
ただし、集団塾ではそもそも金品の受け渡しが禁止されている場合があるため、事前に確認が必要です。
塾に確認すると、
「お気遣いなく」
「禁止されているので不要ですよ」
と言われる可能性が高いでしょう。
もし、確認するなら塾にではなく、同じ塾に通う保護者に相談してみるのがおすすめです。
塾の先生にお礼はいつどうやって渡す?
塾の先生にお礼を渡す一般的なタイミングと、渡す方法について解説します。
塾の先生にお礼を渡すタイミング
先生へのお礼は、受験終了時に渡すのが一般的です。
また、家の引越などの事情で学期途中に塾を辞めるときも、特にお世話になった先生に贈り物をするケースがあるようです。
塾を訪問するのは、中学受験、高校受験どちらの場合でも、他校の合格発表がすべて終了した時期にしましょう。
もしかすると第一志望に合格できず、塾で勉強している子を先生が指導しているかもしれないため、配慮が必要です。
お礼はあくまで感謝の気持ちです。そのため、受験の合否にかかわらず、感謝したい気持ちがあればお礼を渡してもかまいません。
塾の先生にお礼を渡す方法
先生へのお礼は、子どもと一緒に塾を訪問して直接渡すのが基本です。
お礼の品を子どもに預けて渡してもらう手もありますが、可能なら親から渡すのがベターです。
子どもから先生にお礼の品を渡すと、手抜きの印象を与えてしまいますし、何より感謝の気持ちが伝わりません。
同行するのがどうしても難しい場合は、品物に礼状を同封することをおすすめします。
塾に訪問する時間
訪問する際は、先生が忙しくない時間帯にうかがう配慮が必要です。
塾の先生が対応しやすい時間帯は、一般的に13時~17時ごろ。そのあたりを目安にするといいでしょう。
気を付けたいのは、他の生徒が見ている前でお礼の品物を渡すこと。
その場にいた子どもたちにも、先生にも、気を使わせてしまいます。お礼の品は生徒の目のないところで渡すように注意しましょう。
塾の先生に渡すお礼の相場はいくらぐらい?
「塾の先生へのお礼」といっても、いくらぐらいのものを渡せばいいのか迷ってしまいますよね。
明確な相場はありませんが、3,000円程度のものを渡せば、チープな印象にはならないでしょう。
高くても5,000円程度を目安に考えることをおすすめします。
受験に際して本当に熱心に指導してくれた場合など、特に先生への感謝を伝えたい場合は、適宜調整してください。
ただし、あまり高価なお礼を贈ると、気を使わせてしまう可能性があります。
塾の先生へのお礼におすすめのギフト
「子どもの塾の先生」という微妙な関係だからこそ、お礼として何を渡せばいいか見当がつかないかもしれませんね。
それほど交流がなく、先生の趣味嗜好を把握していない場合は、以下のようなギフトから選ぶのがおすすめです。
焼き菓子
日持ちするお菓子は急いで食べる必要がないため先生の負担にならず、渡しやすいお礼の品物です。
特に、個包装されたお菓子がおすすめです。お世話になった先生個人だけではなく、塾全体へお礼をしたいときには、複数人で分けやすい個包装が気が利いています。
コーヒー・ジュース
コーヒーやジュースは、先生の事務作業中のお供になるギフトです。基本的に長持ちするため、賞味期限をあまり気にしなくてもいいギフトでもあります。
ギフト用のパックであれば複数の種類が入っているものが多く、先生たちでシェアできるでしょう。
小物アイテム
消費してなくなる「消え物」ではなく、実用的なものを渡したいなら、相手に気を使わせず、好みに左右されにくい小物アイテムにする方法もあります。
かぶっても困らないハンドタオルや、日常で気軽に使える革小物などが選択肢にあがります。
先生の普段の装いに合わせて選ぶと、身につけてもらいやすいでしょう。
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文房具
実務に役立つ文房具を渡すのもおすすめです。答案の丸付けに使う赤ペンや、資料整理で使う付箋などが挙げられます。
注意点として、チープな印象にならないよう意識してください。お礼の品として渡すなら少し高級感のあるものを選びましょう。
花束・ブーケ
お礼の気持ちを込めて、花束を渡すこともあります。
あまり大きな花束はかさばって持ち帰りや処理などで手間をかけてしまうので、小さなブーケなどがおすすめです。
世話が楽で長く飾って楽しめるプリザーブドフラワーも検討してみましょう。
塾の先生へのお礼で避けたほうがいいもの
塾の先生にお礼として渡すのを控えたほうがいい品物もあります。
代表例は、お酒、商品券、現金などです。
これらは、特に集団塾では先生への受け渡しが禁止されていることが多く、渡したい場合は確認しなければなりません。
なお、そもそも現金・金券類は目上の人に贈るとマナー違反になるため、かえって印象を悪くしてしまうことが考えられます。
個人塾などで受け渡しの禁止ルールがない場合はお礼として渡すこともできますが、「常識がない」と思われてしまうかもしれないため、よく検討しましょう。
塾の先生へのお礼にお菓子のカタログギフトもおすすめ
お菓子は塾の先生へのちょっとしたお礼としておすすめのギフトです。
どのお菓子を贈るか迷っている場合は、人気スイーツを集めたカタログギフトをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
カタログギフトなら、たくさんの掲載商品の中から、先生自身に欲しいものを選んでもらえます。
贈る側が先生の好みを知らなくても、カタログギフトなら「贈り物を外してしまう」心配がありません。
また、カタログギフトは雑誌ぐらいの大きさのものが多いので、先生がすぐにカバンに入れて持ち帰りやすいでしょう。
ギフト専門店のGiftA(ギフタ)では、先生へのお礼に最適なお菓子のカタログギフトを取り扱っています。
塾の先生への贈り物選びに迷うなら、以下のようなカタログを検討してみるのはいかがでしょうか。
『すいーともぐもぐ』シリーズ
見習い魔女とその相棒のネコがさまざまなお菓子を紹介する、絵本のようなカタログギフトです。
可愛らしい装丁のため、女性の先生に喜んでもらえるでしょう。
話題の洋菓子から老舗の和菓子までラインナップしているため、どんな好みの方に贈っても安心です。
『Peck(ペック)』シリーズ
カテゴリー分けされたお菓子のなかから好きな組み合わせをチョイスできるカタログギフトです。
さまざまなお菓子の食べ比べを楽しめるのが大きなポイント。
オシャレで可愛いデザインも魅力です。
塾の先生に好印象を与えるお礼のマナー
細かな配慮が行き届いたお礼を渡すと、先生に好印象を与えられます。
塾の先生にお礼を渡す際は、以下のようなマナーを意識してみてくださいね。
熨斗(のし紙)のマナー
熨斗(のし)紙は、結婚祝いなど正式な慶事の贈り物を示す包み紙。
ちょっとしたお礼の品ものし紙で包むと「きちんとした贈り物」という印象を与えられるでしょう。
塾の先生にお礼を渡す際は「何度繰り返してもいいお祝い」という意味がある、紅白・蝶結びの水引が印刷された熨斗紙を選んでください。
贈り物の名目を示す表書きには、「御礼」と記載しましょう。
御礼状のマナー
先生へのお礼には、簡単なメッセージを記載した御礼状を添えると好印象につながります。
それほど長い文章にする必要はなく、1~2文程度でもOKです。
以下に例文を紹介しますので、参考にしてください。
例文1:
〇〇へのご指導ありがとうございました。心ばかりの品ですが、どうぞお受け取りください。
例文2:
〇〇先生のおかげで受験に合格できました。感謝の気持ちです。
まとめ
子どもの受験終わりには、塾の先生にお礼を渡すことを検討してみましょう。
金銭的な負担にならないちょっとした品物でも、感謝の気持ちがこもっていればきっと喜んでもらえるはずです。
注意点として、「先生の迷惑になる時間帯に訪問しない」「他の親や生徒の目にふれないところで渡す」「お礼の言葉を添える」などの基本的なマナーを押さえておきましょう。
感謝が伝わる贈り物は、先生にとってこれからさらにがんばる励みになるはずです。