チョコレートやキャンディなどの身近なお菓子のプレゼントには、意味が込められていることをご存知でしょうか。
お菓子それぞれが持つ意味を知っていれば、友達や恋人、お世話になった人へのプレゼントがステキな記念品になったり、会話がはずむきっかけにもなるでしょう。
この記事では洋菓子から和菓子まで、メジャーなお菓子に込められた意味を紹介します。
目次
お菓子を贈るときは「込められた意味」もチェックしよう
多くのお菓子は、それぞれ特別な意味を持っています。
お菓子に込められた意味やメッセージを活かせば、大切な人への贈り物により気持ちを込めることができるでしょう。
ただし、良い意味と悪い意味のお菓子があるので要注意。知っていれば、悪い意味のお菓子を贈ってしまう失敗を避けることもできます。
お菓子の意味を知れば、話題としても役立ち、贈った人と贈られた人も楽しい時間を共有することができますよ。
バレンタインやホワイトデー、手土産など、さまざまなシーンでお菓子の意味を活用しながら楽しんでみましょう。
お菓子に込められた意味一覧【良い意味】
まずは良い意味を持つ代表的なお菓子を解説します。
それぞれのお菓子を贈るのにぴったりなシチュエーションも一緒に紹介するので、参考にしてください。
チョコレート
バレンタインデーに贈るお菓子の定番、チョコレート。
チョコレートには「あなたと同じ気持ち」という意味があるとされ、相手からの気持ちをそのまま返すメッセージにもなります。
バレンタインデーだけでなく、友人や職場へのギフトなど、幅広いシーンでチョコレートは大活躍です。
なお、バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る文化は、日本独自のスタイルです。1932年に神戸のチョコレート会社が「愛する人への贈り物をする日」としてバレンタインデーを紹介し、バレンタインギフトとしてチョコレート商品を展開したのが始まりでした。
海外では、男性から女性に気持ちを伝える日として花束などを贈ったり、夫婦・恋人同士でギフトを贈りあったりするケースが多く見られます。
バウムクーヘン
ドイツ語で「木(Baum)」の「ケーキ(Kuchen)」という意味のバウムクーヘン。
断面が樹木の年輪に似た同心円状の模様に見えるため、木のケーキと命名されています。樹木の年輪は長い時間をかけてゆっくりと増えていくため、バウムクーヘンには「長い年月をともに過ごしていく」という、長寿や繁栄を祈る意味が込められています。
日本では結婚式の引き出物などお祝いの場面で贈られることが多く、縁起物として喜ばれるお菓子です。
愛らしい見た目と口当たりの柔らかさで、子どもから年配の方まで食べやすく、ファミリーに贈るギフトにもぴったりです。
マカロン
マカロンは「特別な人」という意味があるとされています。
マカロンは製作工程が複雑で壊れやすい繊細なスイーツなので、比較的高価なお菓子。その高価さが「特別」というイメージに結びついているという説があります。
繊細な味わいと見た目の美しさから写真映えし、マカロンが好きな女性は多いようです。
ひと粒ひと粒が色鮮やかで可愛らしく、宝石箱のような印象のあるマカロンギフト。ホワイトデーやクリスマス、親しい同僚・友人への贈り物にもおすすめです。
マロングラッセ
「永遠の愛」を意味するマロングラッセは、婚約者や夫婦など、永遠の愛を誓い合う人に贈るのにぴったりのお菓子。
砂糖で煮詰めた栗に洋酒で香りづけをした大人の味わいが魅力です。洋酒を含んでいるので、アルコールの苦手な人や小さい子供に贈るのは注意しましょう。
マロングラッセは日本では馴染みが薄いかもしれませんが、ヨーロッパでは歴史と伝統のある有名なお菓子です。
古代ギリシアのアレキサンダー大王が愛する妻に贈ったという伝承があり、現代でもヨーロッパでは男性が愛する女性に贈る習慣があるといいます。
ティラミス
コーヒーの苦みとマスカルポーネチーズの甘みが絶妙なティラミス。
実はティラミスは、愛を深め合う男女にぴったりな「ロマンティックなイメージ」を持つお菓子なのです。
イタリアのデザートであるティラミスを直訳すると「私を引っぱりあげて」、意訳すると「元気づけて」という意味となります。
一説には近代のベネチアで強壮剤として男性にふるまわれていたといわれており、ただおいしいだけではない、深い意味も秘められているのです。
気になる男性との距離を縮めたいとき、密やかな想いを込めて贈ってみるのもすてきですね!
キャラメル
キャラメルは「あなたと一緒だと安心する」という意味を持つといわれています。
口どけがなめらかで溶けてゆくほどに牛乳と砂糖の甘さが広がるキャラメル。温かみや打ち解けあいのイメージがあるため「安心」につながっているようです。
付き合いが長くて信頼し合える大切な友人などに「これからも一緒にいようね」という親しみと感謝を込めて、キャラメルを贈ってみてはいかがでしょうか。
キャンディ
キャンディには「あなたが好き」という意味があるとされており、大切な人への好意を示すのにぴったりのお菓子です。
口に入れるとゆっくりと溶けておいしさが長続きすることから「愛情がずっと続くように」という意味も持つとされています。夫婦や恋人に贈るのにぴったりといえるでしょう。
本命の人へのホワイトデーなどのお返しや、パートナーへ「好き!」の気持ちを伝えたいときなどに、キャンディを贈るのがおすすめです。
食べこぼす心配もなく、手早く口に入れられるキャンディは「ちょっと小腹が減ったな」と思ったときにすぐ食べられるおいしいお菓子。
男女問わず、もらって嬉しいお菓子のひとつといえるでしょう。
カップケーキ
カップケーキには「あなたは特別な人」という意味があり、誕生日会やパーティなど、おめでたいシーンで食べられることが多いお菓子です。
ぷっくりとした形が魅力的で、老若男女を問わず親しみやすいカップケーキ。ホールケーキと違って切り分ける手間がなく、トッピングや味もバリエーションが豊かなので、贈る人の好みにあわせて選ぶことができます。
仲良しの友人や同僚、家族などの誕生日やお祝いの席にいかがでしょうか。
マドレーヌ
2枚の貝殻がしっかりと合わさった形をしているマドレーヌ。縁結びを暗示しており「あなたとさらに仲よくなりたい」という意味を持っています。
マドレーヌは夫婦や恋人などへ円満な関係を願って贈ったり、バレンタインで本命の相手に贈ったりするのにぴったりです。
「縁」を結ぶ相手は異性ばかりでなく、もちろん同性でもOK。友人への手土産にしても喜ばれるでしょう。
柏餅
5月5日の端午の節句に食べる、定番のお菓子といえば柏餅。江戸時代から柏餅は端午の節句に食されてきました。
柏の木は、葉が枯れたあとも落葉せず、新芽の時期まで古い葉が枝に残ります。このため、柏餅は「家系が絶えず子々孫々まで繁栄する」という意味の縁起物として定着していきました。
端午の節句の手土産や男の子が生まれた知人へのお祝いとして、お子さんの成長や家の発展を願って柏餅を贈るのもすてきですね。
金平糖
金平糖(こんぺいとう)は「永遠の愛」という意味を持つお菓子。
17世紀にポルトガルから日本に伝来した砂糖菓子で、皇室の結婚式でも配られる格式高い縁起物です。
金平糖ができあがるまでには長い時間が必要で、小さな粒からじっくりと家庭を育む夫婦の姿に見立てられ、結婚式や出産などのプチギフトとしても活躍しています。
星くずのような金平糖は愛らしい見た目も魅力。新婚夫婦のお家にお邪魔するときの手土産など、相手の末永い家庭円満を祈って贈ってはいかがでしょう。
お菓子に込められた意味一覧【悪い意味】
お菓子のなかには、シチュエーション次第では贈るのを避けたほうが良いものもあります。
せっかくお菓子を贈ったのに、相手を戸惑わせてしまっては困りますよね。
ここでは、要注意の意味を持つお菓子と、避けるべきシチュエーションについて紹介します。
クッキー
恋愛のシーンでクッキーを贈るのは要注意。
クッキーには「ずっと友達でいよう」という意味があるからです。
バレンタインやホワイトデーでは、本命の人にクッキーを渡すのは控えたほうがよいでしょう。
もちろん、友人へのお誕生日祝いや職場の同僚への贈り物としてクッキーを選ぶのは問題ありません。
クッキーはさくさくした軽い食感が魅力でバリエーションも豊富ですから、贈られた人も喜んで食べてくれるでしょう。
マシュマロ
マシュマロには2つの意味があり、現在では「嫌い」というネガティブな意味が有名です。そのため、ホワイトデーのお返しとしてマシュマロを選ぶのは避けたほうが安心かもしれません。
本来は、マシュマロには「バレンタインの日にもらったチョコレートのお返しに、チョコ入りのマシュマロをお返しする」という愛と感謝が込められていました。
昭和52年に福岡県のお菓子屋さんがホワイトデーの前身として、マシュマロを贈る「マシュマロデー」を始めたのがその起源といわれています。
現代では、もらったチョコを優しさで包んで返すことが「穏便に断る」の解釈につながって、ホワイトデーのお返しには要注意とされることが多いようです。
グミ
グミは「あなたが嫌い」という意味を持つとされるため、恋愛のシーンでは控えたほうが無難です。
比較的安価で子どもの好むお菓子というイメージが強いためか、愛を伝える場面には適していないと考えられています。
しかし、グミは気軽に食べられて、ぷにぷにとした食感が人気のかわいいお菓子です。
友達への気軽なプレゼントや差し入れなど、「特別な日」以外の日常的な場面でグミを選ぶのもよいでしょう。
グミが好きな人に贈れば、きっと喜んでくれますよ。
お菓子を贈るときのポイント
お菓子をプレゼントするときは、下記のポイントを意識して選ぶのがおすすめです。
- 贈る相手の好みやアレルギーなどを把握する
- 賞味期限が長いものを選ぶ
- 魅力的なパッケージのものを選ぶ
とくに、相手のアレルギーの有無やお菓子の好みは必ずチェックしたいポイントです。
たとえ良い意味を持つお菓子でも、相手が食べられなければ逆効果になってしまいます。
また、相手が家族で食べる場合や、職場に贈るギフトの場合には、人数より少し多めのお菓子を選ぶと、後で先方に気まずい思いをさせる心配がありません。
渡す日を考慮しながら賞味期限の長いお菓子を選ぶのも気配りのひとつ。相手が余裕をもって食べられます。
パッケージや見た目の華やかさにもこだわれば、相手の印象に残るすてきなギフトにすることができますよ。
受け取る相手をしっかりイメージして「どのようなお菓子だと喜んでくれるか」をおさえるのが、お菓子選びの重要ポイントです。
そのうえで今回紹介したお菓子に込められた意味を踏まえると、他の人とはひと味違ったすてきな贈り物を選べるでしょう。
お菓子を贈るならスイーツ専門カタログギフトもおすすめ
お菓子の贈り物を考えているなら、お菓子を集めたカタログギフトもおすすめです!
カタログをもらった相手が自分で好きなものを選べるのが大きな魅力。
選ぶ楽しさを感じてもらいながら、好みのお菓子を食べてもらうことができますよ。また、相手のアレルギー情報や味の好みなどが分からない場合にも、カタログギフトは重宝する贈り物です。
選べるお菓子のラインナップがカタログによって異なるので、贈る相手のイメージに合わせて選んでくださいね。
まとめ
お菓子の意味を知ると、プレゼントに渡すときも受け取るときも、嬉しさが倍になります。
お菓子には複数の意味があったり、異なる説があったりするので、参考程度に楽しむとちょうどよいでしょう。
お菓子を贈るときに何より大切なのは、相手の気持ちや立場に適したものを選ぶこと。
相手の好みをリサーチしたり、スイーツ専門のカタログギフトなども上手に活用しながら、すてきな贈り物を選んでくださいね。