18歳の誕生日や成人の日に、親族などから「成人おめでとう」とお祝いをいただいた人もいることでしょう。
この記事では、
「成人祝いをいただいたら、お返し(内祝い)をすべきかどうか」
「お返しをするなら、どんな品がふさわしいのか」
など、多くの新成人や親御さんが抱く疑問についてまとめました。
贈答マナーは、大人のたしなみとして知っておきたいことのひとつ。
門出を祝ってくださった方へ失礼のない対応ができるよう、この記事を参考にしてくださいね。
目次
成人祝いをいただいたらお返しは必要?
日本では18歳が成人年齢ですが、自治体によっては20歳になってから「二十歳のつどい」などのイベントを催すケースが多いようです。
このタイミングで、親族から新成人へ、成人祝いを渡されることが多いでしょう。
受け取った成人祝いに対して、どのように感謝を表せばいいのでしょうか。
成長のお祝いには「お返し不要」の考え方が一般的
成人のお祝いをいただいても、「基本的にお返しの必要はない」という見方が一般的です。
子どもの成長にまつわるお祝いとして、七五三・入学祝い・成人祝いなどが挙げられます。これらはまだ経済力を持たない子ども本人に向けて贈るものです。
一般的に、お祝いを贈る側の心情としては、
「これから学業などに役立ててほしい」
という思いを込めているもの。そのため、お返しをしなくてもマナー違反ではないとされます。
ただし、礼儀として、本人からお礼の言葉を伝えることは大切です。
成人祝いを直接いただいた場合は、近しい相手であってもその場できちんと感謝を伝えましょう。
遠方に住む親族からお祝いが送られてきた場合は、電話やメールだけでお礼を済ませるよりも、本人がきちんとお礼状を書いて送ることをおすすめします。
成長を祝ってくださった方へ、感謝が伝わる丁寧な対応を心がけましょう。
成人祝いをくださった方にお返しをしたい場合
基本的に「成人祝いにお返しは不要」とされていても、相手との関係によっては「ぜひお返しをしたい」と思うケースもあるでしょう。
その場合は「内祝い」として返礼品を贈る方法があります。
特に、職場の上司など、折り目正しく対応したい人から成人祝いをもらった場合は、心ばかりの返礼品を贈るのがおすすめです。
お返し(内祝い)の相場は「半額~3分の1」
成人祝いのお返し(成人内祝い)の相場は、「いただいたお祝い金額の半額~3分の1」とされています。
例えば、5,000円のお祝いをもらったら、お返しは1,700円から2,500円程度を。
1万円のお祝いをもらったら、3,500円から5,000円を目安にお返しを選べば、相場から大きく外れることはないでしょう。
ただし、お返しを半額にするか3分の1にするか、最終的には相手との関係性によって検討することをおすすめします。
贈答マナーとして、お返し金額の目安は、
- 目上の方からいただいたものには、その3分の1程度
- 自分と同年代や年下の人からもらったら、その半額程度
とされているためです。
「年長者からお祝いをいただくぶんには、背伸びして相場どおりにお返しせず、少し甘えさせていただいてもかまわない」
「自分よりも目下の人からお祝いをもらったら、手厚くお返しして年長者の余裕を見せる」
このような考え方が伝統的にあることを知っておきましょう。
内祝い(返礼品)にはのし紙を掛ける
成人内祝いの品物には、のし紙を掛けるのがマナーです。
成人祝いに適しているのし紙は、水引(飾り紐)が「何度あっても嬉しい慶び事」を表す「紅白・蝶結び」のものです。
のし紙の上部に書き入れる表書き(お祝いの名目)には、以下がおすすめです。
- 「内祝」
- 「成人内祝」
- 「成人記念」
- 「御礼」 など
のし紙の下部の「名入れ」と呼ばれる部分には、贈り主の氏名を書き入れます。
成人祝いの場合は、成人を迎えた本人のフルネームを記載してください。
ここでありがちなミスが、「手紙の宛名を書く感覚で、間違えて相手の氏名を名入れしてしまう」というケースです。
のし紙の名入れは、受け取り側に「誰からなんの名目で贈り物がきたのか」を分かりやすくするものなので、間違えないようにしましょう。
のし紙の掛け方
贈り物を包装紙で包んだ上からのし紙を掛ける方法が「外のし(そとのし)」です。
一方、品物にのし紙を掛けた上から包装紙で包むのが「内のし(うちのし)」です。
内のしは、受け取った方に控えめで謙虚な印象を与えるため、成人内祝いのお返しにはこちらがふさわしいでしょう。
内祝いの品を郵送する場合は、のし紙が輸送中に破損するのを防ぐため、内のしにしておくのがおすすめです。
お返しのタイミングはお祝いをいただいてから1カ月以内に
お返しを贈るタイミングは、成人祝いをいただいてから2週間〜3週間、遅くとも1カ月以内を目安にしましょう。
あまり早くお返しすると、相手が「気を遣わせてしまったのではないか」と、かえって心配する可能性があります。
とはいえ、遅くなりすぎても失礼に当たるため、1カ月以内に先方に届くように手配しましょう。
なお、遠方の方へ成人内祝いの品を郵送してもマナー違反ではありません。
配送サービスでお返しを送るなら、贈り物には必ずお礼状を添えましょう。大人の礼儀として、祝福してくださった方へ、感謝を言葉にして伝えることが大切です。
成人のお祝いのお返し向き! おすすめギフトをご紹介
お返しの品をいざ選ぼうとすると、
「相手の好みがわからず、何を贈ったらいいかわからない」
と悩んでしまうものです。
そんなときは、年齢を問わず人気のある食べ物・飲み物や、実用性の高い消耗品のギフトがおすすめです。
お相手に感謝が伝わるように、普段使いよりもワンランク上質なものを探してみましょう。
以下に当社で人気のお返しギフト商品をご紹介します。
お菓子
成人祝いのお返しにおすすめなのが、定番人気のお菓子。子供のいる親戚など、甘いものが好きな方へのお返しにもおすすめです。
相手の好みや家族構成がよく分からない場合は、個包装で日持ちする焼き菓子の詰め合わせなどを第一に考えながら選びましょう。
コーヒー・紅茶・ジュース
ジュース・コーヒー・紅茶などのドリンク類は、外すことのない定番人気を誇ります。
とはいえ、定番ということは、お相手によってはマンネリに感じさせてしまう可能性も……。
成人祝いの内祝いにふさわしいく、ちょっと高級感がただよう華やかさのあるものをチョイスしましょう。
たとえば、ジュースなら国産果汁100%、コーヒーや紅茶なら上質でパッケージデザインがおしゃれなものなど、特別感を意識して選んでください。
ジュース
小さな子どもがいる親戚の家に贈るなら、家族全員で楽しめるジュースのギフトがおすすめです。
天然果汁100%のものや、無添加にこだわったものなど、上質でヘルシーなものが喜ばれるでしょう。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶が好きな方には、老舗ブランドや有名ホテルのオリジナルブレンドなど、高級感を感じさせるギフトセットがおすすめです。
仕事が忙しい人に贈るなら、職場の休憩時間に気軽に飲める手軽さを重視するのも一つの方法。お湯を注ぐだけのドリップコーヒーや、複数の香りが楽しめるティーバッグの詰合せ選ぶとよいでしょう。
酒類
年配の親戚から成人祝いをいただいたとき、お返しにおすすめなのが上質なお酒です。
- 老舗酒蔵の日本酒飲み比べセット
- 木箱入りの上質なワイン
- ビール職人がつくるこだわりのクラフトビール
成人祝いのお返しなので、「今度一緒にお酒を飲みましょう」といったメッセージを添えて贈れば、きっと喜んでもらえますよ。
高級グルメ
電子レンジで加熱したり、お湯を注いだり、ひと手間加えるだけで豪華メニューが完成するグルメセットも人気のギフトです。
素材にこだわった上質なレトルト食品や缶詰などは、毎日の食事に役立ててもらえるでしょう。
老舗ブランドなどの上質なグルメギフトであれば、格式や高級感も感じられるため、目上の人へのお返しに贈るのにも最適です。
お相手の好みが分からないときの決め方
成人祝いのお返しを探してみても、納得のいく品物が見つからないこともあるかもしれません。
そんなときはどうしたらよいのでしょうか?
自分で選べないからといって目上の人に商品券を贈るのはNG
「相手の好みがわからないから」
「相手が自分で選べたほうがいいかも」
と考えて、お返しに現金や商品券を贈ろうとする人もいるようですが、ちょっと待って!
本来、目上の人へ現金などを贈るのはマナー違反とされています。
現金や金券類を安易に贈る行為は、先方に
「品選びが面倒で手抜きをしたのか」
と感じさせる可能性があり、失礼に当たるのです。
現金や商品券は、年長者から目下の人へ、応援の意味を込めて贈るのが基本です。
逆の立場では控えるほうが無難でしょう。
もし、祖父母などの身内に「この年齢層が喜ぶものはなんだろう?」と迷っているなら、自分の成人式の写真を収めたフォトフレームなど、記念になるものを贈ると喜ばれますよ。
品選びに困ったら「カタログギフト」がおすすめ
成人祝いのお返し選びに迷ってしまったら、お相手が好きなものを選べるカタログギフトが便利です。
カタログギフトは、掲載商品の中から相手が欲しいものを選ぶシステム。
ギフトにありがちな「もらったけど好みに合わなかった」「不要なものだった」という不満を解消してくれるでしょう。
カタログギフトは、同じシリーズの中でも3,000円コース、5,000円コースなど、価格帯の違う幅広いコースが用意されていることがほとんど。お返しの予算に応じて、迷わず選びやすいメリットがあります。
幅広い品揃えの総合カタログギフトの他にも、食べ物に特化したシリーズもあります。
・お肉ギフトに特化したカタログギフト
・お菓子のみを特集したカタログギフト
・国産の産直グルメに力を入れているカタログギフト など
お相手の好みがだいたいでもわかるなら、グルメカタログギフトから選んでみてはいかがでしょうか。
大人として初めてのお返しはギフト専門店にお任せ
成人祝いのお返しは、大人になって初めて贈る内祝い。成人として恥ずかしくない対応をしたいですよね。
信頼できるギフトショップを探しているなら、当社のECサイトをぜひチェックしてください。
オリジナルののし紙デザインが選べる
印刷会社を母体とする当社では、ラッピングやメッセージカードのサービスが充実しています。
のし紙や包装紙のデザインを豊富に取り揃えており、基本無料でご利用いただけます(※一部商品を除く)。
のし紙だけでも、カラフルなドット柄・かわいい動物イラスト・おしゃれな花柄など、さまざまなデザインをご用意。遊び心あるデザインののし紙は、ちょっとしたサプライズにもなるでしょう。
もちろん、基本となる伝統的なのし紙もご用意しています。
お相手のイメージに合わせて、可愛いデザインののし紙にしたり、目上の方にはきちんと感のある包装紙を選んだり。
自分らしいギフトのラッピングを選べるので、ぜひチェックしてください。
感謝を伝えるメッセージカードも簡単作成
成人祝いの感謝を伝えるには、贈り物に添えるメッセージカードが欠かせません。
成人内祝いのメッセージには、お礼の言葉を冒頭に入れ、これからの抱負や相手の健康を気遣う言葉を添えると喜ばれます。
・これから大学卒業を見据えて、じっくり将来のことを考えたいと思っています
・これからは大人として振舞えるよう、努めていきます
・社会に貢献できるよう、これまで以上に精進していきたいと思います
・寒い日が続きますので、お身体にお気を付けください
・おじいちゃんがずっと元気でいられるよう願っています
当社では、名刺サイズのメッセージカードもデザイン豊富に取りそろえています。お相手のイメージにぴったりのメッセージカードを探してみましょう(※一部商品を除く)。
メッセージ文例も用意されているため、文章を書くのに苦手意識がある人も、安心して失礼のないメッセージカードがつくれますよ。
いただいた成人祝いへ、感謝の伝わるお返しを
一般的に、成人のお祝いをいただいても、お返しは必要ないとされています。
ただし、いただいたお祝いに対するお礼をきちんと伝えるのは大人としてのマナー。お祝いをもらったら、お相手へぜひ感謝の言葉を伝えましょう。
一方、お返しの品を贈っても、マナー違反には当たりません。
返礼品を贈りたいお相手には、贈答マナーに沿ったのし紙を使い、礼を尽くしたギフトを贈りましょう。
大人としての第一歩の門出を祝ってくれた気持ちに応えられるよう、礼節を守りつつ、感謝の気持ちを伝えてくださいね。