子どもが結婚! 実家同士のお中元・お歳暮マナー。いくらの品をいつまで贈る?【2023年版】

更新日:2023年12月1日

この記事では、実家同士でお中元・お歳暮のやりとりをする際のマナーを解説します。

子どもの結婚は当人たち同士だけではなく、それぞれの実家をつなぐ重大なライフイベントです。

今年、子どもが結婚したばかりという人であれば、子どもの旦那さん・奥さんの実家へのお中元・お歳暮について、対応を考えるべきかもしれません。

「そもそも実家同士でお中元・お歳暮を贈り合うべきなの?」

「相場は?」

「義実家と実家、どっちから贈るの?」

これらの疑問をこの記事で解消してください。

実家同士でお中元・お歳暮を贈り合うのは当たり前?

お歳暮 実家 同士

子どもが結婚すると、子どもの配偶者の実家と関わっていくことになります。

世間では、結婚によって結びついた親戚同士がお中元・お歳暮のやりとりをするケースがよく見られます。

季節の贈答に関する認識は、地域性や家庭の方針によって異なるので、絶対の答えはありません。

もらって迷惑と感じる家庭、もらって当然と考えている家庭など、お中元・お歳暮に関する意見はさまざまであることを心に留めておきましょう。

特に気をつけなければならないのが、こちらがお中元・お歳暮のやりとりは必要ないと考えているのにもかかわらず、相手の実家が「お中元・お歳暮のやりとりは当たり前」と考えているケースです。

相手から贈り物が届いたのにこちらから贈らなければ、悪い印象を持たれかねません。

自分たちの考えだけを常識と考えず、子ども夫婦間や実家間で、事前にそれとなく意見を聞いておくと安心でしょう。

お中元・お歳暮はどちらの実家から先に贈る?

お歳暮 実家 同士

季節のご挨拶として贈り物をやりとりする慣わしは、都市部では昔ほど盛んではなくなってきているようです。

しかし、地方によってはまだまだ根強く残っているところもあります。新しく姻戚となった家の考え方を確認したほうが安心でしょう。

日本では伝統的に、夫婦関係において嫁側を下手と考える文化があります。

そのため、お歳暮・お中元は先に嫁側の実家から婿側の実家に贈るものだという考え方が一般的です。

しかし、地域性や家庭の考えの違いがあるため、必ずしもこの順番が正しいとはいえません。

中には「夫側の実家から先に、妻側の実家へ贈る」という地域もあるようです。

相手の実家の方針や地域の慣習について、念のために子ども夫婦を通じて確認しておくのが無難でしょう。

先方のご家族が、お中元・お歳暮の順番について特にこだわらないなら、通常のお中元・お歳暮の時期に贈れば問題ありません。

お歳暮は全国的に12月13日頃~20日頃に贈るのが一般的です。

先に贈る側は、なるべく早めにお歳暮を準備しておきましょう。近年はお歳暮を贈るタイミングがどんどん早まっていく傾向にあり、11月下旬に贈るケースも多く見られるようになっています。

関連記事:【専門家監修】お歳暮を贈る時期はいつ?地域別・遅れたときの対処と基本マナー

実家同士で贈るお中元・お歳暮の相場は?

お歳暮 実家 同士

実家同士のお中元・お歳暮のやりとりでは、3,000円~5,000円が相場といわれています。特にこの一年で先方にお世話を掛けることがあったなら、1万円ぐらいまでの予算で検討してもいいでしょう。

相場を超えてあまりにも高価なものを贈るのは、お相手に気を遣わせてしまうため控えてください。

基本的に、お中元・お歳暮のような季節の贈答品は、一度贈ると毎年やりとりするものとされています。

そのため、「この金額でこれから毎年贈っても負担にならないか」を判断基準にするのもひとつの方法です。

実家同士のお中元・お歳暮のやりとりはいつまで? やめ方は

お歳暮 実家同士

お中元・お歳暮のやりとりは、一度贈ると毎年続けるのが基本です。

しかし、実家同士の贈り合いを数年続けて、「形式ばったことはそろそろやめてもいいのでは?」と思っている人もいるでしょう。

双方ともが「毎年気を遣わせて申し訳ない」と思いつつ、お互い口に出せずにいることもあるようです。

一般的に、「子どもの結婚後、お中元・お歳暮を贈り合うのは3年までが目安」という意見がよく聞かれます。

ただし、こちらからお中元・お歳暮を辞めることを提案しても、先方の気が済まないことがあります。

また、「やめたいと言い出してお相手に気を悪くされたらどうしよう…」という心配もありますよね。

角の立たない一番スムーズな断り方は、先方から届いたお中元・お歳暮についてお礼の連絡をする際に、

「最近はご無沙汰しておりますのに、毎年結構な品をいただき恐縮しております。どうか今後はお気遣いをなさりませんようお願いいたします」

と伝える方法です。

または、子ども夫婦にクッションとして間に入ってもらうと、うまく話がまとまりやすいでしょう。

「両親も高齢になり、お中元・お歳暮の用意ができそうにないようです。“今後はお気遣いなく”と実家の母が申しておりました」

といった言葉で相談を持ちかけてもらいます。

あくまでも「関わりを断つつもりではなく、諸事情で用意できない」という説明をするのが悪印象を持たれないコツです。

実家同士のお中元・お歳暮におすすめの定番ギフト紹介

お歳暮 実家同士

お歳暮・お中元の品選びは、こちらの金銭的な負担にならず、相手に気を使わせないことがポイント。

食べ物を贈る場合は、先方のご両親が健康上の理由で控えているものがないかをリサーチしておきましょう。

せっかく贈るなら、お相手に気兼ねなく召し上がっていただけるものや、使い勝手のいいものを贈りたいですよね。

贈り物選びに迷う方のために、ハズレのない定番ギフトから、おすすめの品をご紹介します。

定番のお菓子は高級感とセンスを感じさせるものを

お歳暮 実家同士
▲あられ・おかき専門店として有名な赤坂柿山。桐箱入りの「柿山セレクト KS-100」

お菓子は贈答品の大定番。

中高年の方には、お茶と一緒にいただける和菓子が喜ばれる傾向にあります。

お菓子をお歳暮にするときは賞味期限が長めのものを選びましょう。

特に、あちこちからお中元・お歳暮をたくさん受け取るご家庭の場合、賞味期限の短い食べ物を贈ると「うっかりしていて食べそびれてしまった」ということもあり得ます。

また、賞味期限が短いことで「早く食べなくては」と急がせてしまうため、1カ月以上は日持ちするものが安心でしょう。

国産の高級ブランドタオル

お歳暮 実家同士
▲安心のメイドインジャパン・今治タオルの木箱入りギフトセット。暮らしの質にこだわる方への贈り物にどうぞ。「至福タオル フェイスタオル2枚セット(木箱入)」

タオルはお中元・お歳暮の定番。

「いくらあっても邪魔にならない」と歓迎する声が多い一方で、「ありきたり」と思う人がいるのも事実です。

喜んでいただくタオルギフトを選ぶために、ワンランク上の品質にこだわりましょう。

たとえば、日本の地場ブランドであり高級タオルとして有名な「今治タオル」「泉州タオル」は進物用として大人気。世界からも絶賛されている最高品質を誇り、吸水性の高さとやわらかな肌触りが特徴です。

自宅用に贅沢なタオルを買う人はあまりいないため、初めて使うと「高級なタオルはこんなに心地いいものなんだ」と感動する人もいるようです。

改まった贈り物には、オーガニックコットン100%素材で、しっかりした箱入りのものがふさわしいでしょう。

【クラフトビール・ワイン・日本酒】職人がつくる希少性の高い逸品

お歳暮 実家同士 日本酒
▲ 日本酒では珍しい長期熟成酒。山田錦を35パーセントまで磨きあげた大吟醸を15年熟成させ、まろやかな甘みとコクが特徴的。ゴールドに輝く色調が贅沢な逸品です。「白鷹 大吟醸古酒白鷹 長期熟成十五年 720ML」

お相手のご両親がお酒好きなら、職人がつくるこだわりのお酒を贈ってはいかがでしょうか。

お歳暮の時期は、高級感ある日本酒やワインのギフトがおすすめ。

また、近年注目度が高まっているのが「クラフトビール」のギフトセットです。

クラフトビールとは、小規模の醸造所で造られる希少性の高いビールのこと。フルーティーな香りのもの、コクが強く苦味があるものなど、その醸造所ごとのこだわりと特徴が楽しめます。

クラフトビールは一般的な市販のビールよりも味わいが深いため、夏場だけでなく冬場にも鍋料理などと合わせて楽しんでいただけます。

いつもとよりワンランク上の調味料

▲慶應四年創業の長野県・石井味噌。職人が昔ながらの杉桶で仕込んだ、国産大豆100%のこだわりの逸品をどうぞ。「【お歳暮限定】石井味噌セット」

天然素材と伝統的な製法にこだわった上質な調味料ギフトは、ご家庭ですぐに活用してもらいやすいでしょう。

自分で高価な調味料を買う人はそれほど多くないもの。高級な調味料ギフトをもらうと、

「気になってはいたけど買ったことがないからうれしい」

という人が多いようです。

醤油・味噌・出汁など、基本の和食に使うものだと出番が多いはず。

洋食が多いご家庭なら、オリーブオイルやハーブソルトなど海外の高級素材のギフトセットもおすすめです。

先方の実家のご両親がお料理好きな方なら、ぜひ検討してみましょう。

 

有名カフェのコーヒー・紅茶・ジュース

▲1854年にパリで操業した紅茶ブランド「マリアージュ フレール」の香り高いギフトセット。「紅茶2銘柄と紅茶のジャムの贈り物」

コーヒー・紅茶・ドリンク類もお歳暮の定番ギフト。

定番品ほど、マンネリを感じさせないチョイスが大切です。実家同士のお歳暮として贈るなら、高級感のあるホテルメイドのものや老舗のドリンクを検討してみましょう。

「先方のご両親がコーヒーに凝っている」という場合は、高級なコーヒー豆を贈るのもよさそうです。

高級な果物を絞ったジュースなども密封されていれば日保ちするため、ギフトとして最適です。相手のご夫婦の体を気づかう意味で、野菜ジュースなどを贈ってはいかがでしょうか。

上質素材を使ったご飯のお供やお惣菜

梅干しとごはん
▲花衣(ほんのり甘い)個包装9個入り

自宅の近くに名産品があるなら、それを先方の実家に贈るのもいいでしょう。

また、高級な梅干し・ふりかけなどのご飯のお供や、豪華な材料を惜しみなく使ったお茶漬け・お惣菜なども、中高年に人気のあるお歳暮です。

近年のお中元やお歳暮では、肩ひじ張らず、手軽に食べられるものでありつつ、高級感も備えた食品ギフトの人気が高まっています。

入浴剤・洗剤などの日用消耗品

お歳暮 実家同士
▲石けんの良さを最大限に引き出したSOMALIシリーズの、水回りのお掃除セット。「そまり 水回り3点セット」

入浴剤・洗剤・せっけんなどもお中元・お歳暮の定番。実用性が高いため、

季節のご挨拶として実家同士の贈答に使うなら、スーパーで市販されているものよりも高級感のあるものを選んでみてはいかがでしょうか。

お歳暮の時期は、身体を芯から温める入浴剤が喜ばれるでしょう。

洗剤や石鹸は、ナチュラル素材でできた、人にも環境にも優しいものが注目おすすめ。「お義母さんが水仕事で手が荒れやすく困っている」というときは、ぜひ検討してみてください。

おしゃれなパッケージものならギフトらしい特別感を演出できるでしょう。

実家同士のお歳暮に迷ったらグルメカタログギフト

実家同士のお中元・お歳暮のやりとりでギフト選びに迷った時は、カタログギフトがおすすめ。お相手に欲しいものを選んでいただけるのが大きなメリットです。

「カタログギフトといえば結婚式の引き出物」というイメージを持つ人が多いようですが、近年は「グルメ特化型」など、専門性のあるカタログギフトが人気を集めています。

高級ブランド和牛を中心に取り揃えたシリーズや、ご当地グルメを集めたもの、グルメ雑誌とコラボしたカタログなど、個性あるラインアップが登場しているので、チェックしてみましょう。

「贈る前に中身を確認したい」というときは、ギフトショップECサイトの商品説明ページ内に設置してあるデジタルカタログから閲覧可能です。

まとめ

お歳暮 実家同士

子どもが結婚した場合は、ぜひ相手の実家にお中元・お歳暮を贈ることを相談し、適切な対応をしましょう。子ども夫婦を含め、両家がより良い関係を築くきっかけになるかもしれません。

あくまでお付き合いへの感謝を伝えるためのギフトなので、無理のない価格に抑えるのがベターです。

ギフト選びには定番品のほか、相手が品物を自由に選べるカタログギフトをぜひ選んでみてください。

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