【初心者必見】日本酒のわかりやすい選び方。味わい・価格別のチェックポイント

更新日:2022年11月28日

日本の伝統文化でもある日本酒について「奥が深くて難しそう」というイメージを持つ人は少なくありません。

種類や価格・味わいなど、日本酒を選ぶ際に初心者が押さえておきたいポイントを解説します。

今回紹介するおすすめのお酒も参考にして、日本酒の知識を深めていきましょう。

知りたい!初心者でもわかる【日本酒の選び方】

お店で売られている日本酒には、「甘口」や「辛口」といった味わいのほか、「大吟醸」や「純米酒」など種類の表記がされています。

初心者が日本酒にチャレンジするとなると、「どう違うのかが知りたい」「何を選べばいいの?」と悩んでしまいますよね。まずは日本酒の種類と選び方を押さえておきましょう。

日本酒 種類 選び方

【味わいの傾向・原料で選ぶ】お米だけorアルコール添加あり

まず注目したいのが、日本酒をつくるときに使われている原材料です。

日本酒は
・お米、米麹、水のみでつくられる「純米酒」
・醸造アルコールが添加されている「本醸造酒」
に大別できます。

「純米酒」に該当するお酒は、「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「特別純米酒」などです。「純米」と記載された日本酒には醸造アルコールが添加されていません。「米・米麹・水」のみと原材料がシンプルな分、豊かなうま味やコクがあり、日本酒本来の味と風味をしっかりと楽しめます。

「本醸造酒」に該当するのは「本醸造酒」「特別本醸造酒」などです。醸造アルコールが加えられていることから、すっきりとした味わいのものが多くなっています。

なお、添加される醸造アルコールの量は、原材料に使われるお米の総重量の10%未満と決められています。

醸造アルコールとは

本醸造酒に使われている「醸造アルコール」とは、サトウキビやトウモロコシなどを原料とする高純度のアルコールのことです。

ほとんど無味無臭で、日本酒にプラスしても本来の味わいを損なうことがありません。

本醸造酒には、クセがなくさわやかでキレのある味わいの銘柄が数多くそろっています。これは醸造アルコールを加えることで、日本酒特有の雑味が抑えられるからです。

醸造アルコールはこのほかにも、吟醸香と呼ばれる華やかな香りを引き立たせる効果や、菌の増殖を防止し日本酒の味や香りが劣化してしまうのを防ぐ役目も果たしています。

【価格で選ぶ】精米歩合

日本酒 選び方

「日本酒はお米を磨いてつくるもの」という表現を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

清酒製造業では、お米の表面を削ること、つまり精米することを「お米を磨く」といいます。日本酒を選ぶ際は、どれだけお米が磨かれているかを示す「精米歩合」にも着目しましょう。

お米の中央部分にはでんぷんが多く含まれている一方で、表面に近い部分は脂質やたんぱく質が多く、これらの栄養素が雑味を生み出します。

つまり原材料となるお米をどれだけ磨くかで、お酒の味わいが変わってくるということです。一般的には、より多く磨くほど味わいがクリアになってくる傾向があります。

精米歩合が60%以下の日本酒は「吟醸酒」、50%以下になると「大吟醸酒」となり、お米がより多く磨かれているお酒ほど価格が高くなる傾向があります。

※精米歩合60%=米を40%磨き、60%残っている状態

【お米の種類で選ぶ】酒米

日本酒 選び方

日本酒づくりには、酒づくりに適した専用のお米が使われます。

日本酒に使われるお米は「醸造用玄米」または「酒米」(さかまい)といい、特に有名なのが「山田錦」や「五百万石」といった銘柄で、120を超える銘柄が登録されています。

酒米は1粒1粒が大きめで割れにくく、精米に耐えられるようになっています。

また、私たちが普段食べているお米よりもたんぱく質や脂質が少なく、その分お酒に雑味が出にくいのも大きな特徴です。

さらに、お米の中心部にでんぷんが多く含まれる「心白(しんぱく)」を持っている点も、食用米とは異なります。

日本酒の原材料となるお米の種類が変われば、当然のことながら味も変わってきます。

有名な酒米を用いた日本酒から試してみるもよし、同郷の酒米を使用したものもよいでしょう。日本酒選びではお米の種類にも注目し、好みの味を探してみましょう。

【甘口・辛口で選ぶ】糖分の量

日本酒には「甘口」や「辛口」という表記があります。

糖分が多く含まれているお酒が「甘口」、少ないものが「辛口」です。「甘口」なのか「辛口」なのかを知るには、ラベルに記載されている「日本酒度」をチェックしましょう。

「+」になるほど辛口で、「-」になるほど甘口です。濃厚な味わいが好きな人には「甘口」、すっきりとした味わいが好きな人には「辛口」がおすすめです。

ただし、糖分が多いからといって、飲んだときにスイーツのような甘さを感じるというわけではありません。日本酒の味わいは糖分だけでなく、さまざまなうま味成分によって決まるため、人によっては「甘口だけれど甘くない」と感じることもあります。

贈る相手別に見る日本酒の選び方

日本酒 選び方

誕生日や昇進など、おめでたいことがあったときに日本酒を贈ってお祝いをしたいと考える人は多いのではないでしょうか。

日本酒に詳しくなれば自分で味わうのがもっと楽しみになり、周囲の人にもおいしいお酒をすすめられるようになります。日本酒をプレゼントする際のポイントを紹介します。

日本酒入門者に贈るなら「純米酒」

日本酒 選び方

「日本酒をあまり飲んだことがない」「これから日本酒にチャレンジしてみたい」という人にプレゼントする場合は「純米酒」がおすすめです。

「純米酒」とは「米」「米麹」「水」のみを原材料し、醸造アルコールを添加せずに造った日本酒のこと。日本酒本来の香りと味を堪能するのにぴったりです。日本酒初心者には、飲みやすい『甘口の純米酒』を贈りましょう。

日本酒度でいうと-1.5~-3.4が「やや甘口」、-3.5~-5.9が「甘口」、-6.0~が「大甘口」と分類されています。

また、日本酒にはアルコール度数が15度前後のものが多く、普段飲み慣れていない人にとってはややきついと感じられることもあります。

飲みやすさを重視する場合は、なるべくアルコール度数の低いものを選ぶのも一つの方法です。

特別なお祝い・目上の方には上等な銘柄の日本酒

日本酒 選び方

還暦や定年退職といった一生に一度しかないような特別なお祝い事や、目上の人に贈る場合は、名前がよく知られている銘柄の日本酒を選びましょう。

日本酒好きをうならせる銘柄の一部を紹介します。

  • 久保田
  • 八海山
  • 越乃寒梅(こしのかんばい)
  • 獺祭(だっさい)
  • 鍋島(なべしま)
  • 東洋美人(とうようびじん)

一つの銘柄ごとの中にも「純米大吟醸」や「特別本醸造」などさまざまな種類があり、味も価格も異なります。

贈った相手に、より特別感を与えたいなら「大吟醸」や桐箱入りのものがおすすめです。

迷ったらこれ!GiftA(ギフタ)がおすすめする「白鷹」の日本酒

日本酒 選び方
▲白鷹 生もと・吟醸純米 超特撰白鷹 1.8L

「白鷹」は、日本屈指の酒所として知られる「灘五郷」の酒造所です。ここでは「白鷹」の日本酒から、贈り物にふさわしいアイテムを紹介します。

「お祝いに日本酒を贈りたいけれど、どれがいいのかわからない」「お酒好きな人に喜んでもらえる銘柄が知りたい」など、プレゼント選びで迷ったときにぜひ参考にしてください。

受け継がれる高品質な日本酒

「白鷹」は1862年の創業以来、品質第一をモットーに堅実な日本酒づくりを続けている醸造所です。

原材料に酒米の王様とも呼ばれる「山田錦」と硬度の高い「宮水」を使ってつくられた日本酒は、いずれも確かな品質を誇り、神宮の神様にお供えされる伊勢神宮御料酒にも選ばれています。

長い歴史がつちかった伝統を感じさせる「白鷹」の日本酒を、ぜひ大切な人にも味わってもらってください。

「白鷹3種飲みくらべセット」

「極上白鷹」「超特撰白鷹」「吟醸山田錦」という3種類の日本酒がセットになったギフトセットです。

それぞれ味わいが異なる3本は、「日本酒を知るためにいろいろな種類のお酒を飲んでみたい」という人に人気です。

生もと・本醸造 上撰白鷹菰冠 300ML」

より重厚感が与えられる贈り物にするなら、菰樽(こもだる)入りがおすすめ。とはいえ、現代の住環境においては、菰樽をもらっても困るという人が大半でしょう。

こちらは、手のひらに収まるミニサイズの菰樽という珍しい一品。家族や友人が集まるパーティーやお正月など、おめでたい場でにぎやかに飲んでもらうのにぴったりです。

「生もと・大吟醸純米 極上白鷹 720ML」

50%まで精米した山田錦を使った大吟醸純米酒です。「白鷹」を代表する銘柄であり、雑味がなくキレのある味わいが魅力。

日本酒をこよなく愛する人へのプレゼントや特別な日のお祝いにおすすめです。

「大吟醸古酒白鷹 長期熟成十五年 720ML」

山田錦を35%まで精米した大吟醸を、15年かけて熟成させた古酒です。ほのかな黄金色に輝く色味には、本物だけが持つ美しさと特別感があります。

日本酒を知りつくした人や通の人にも自信を持っておすすめできる一品です。

「【ミニブーケ入り】白鷹2種飲み比べセット」

コクと味わいが魅力の「超特撰白鷹」と、口当たりのよさと吟醸香を楽しめる「吟醸山田錦」に、かわいいブーケがセットになったギフト向け商品です。

2種類の味わいを飲み比べられるだけでなく、ブーケでお祝いする気持ちもしっかり伝えられるのが魅力。日本酒初心者にも日本酒好きにもおすすめのセットです。

「のし」や「メッセージカード」を添えて贈ろう

お祝い事で日本酒を贈る際は包装にも気を配りましょう。「のし」をかけることで、改まってお祝いしたいという真摯な気持ちが伝わります。

また、贈り物にはメッセージカードを添えるのもおすすめです。「おめでとう」の言葉や
親しい間柄だからこそ知っている内容の言葉を添えて、気持ちを伝えましょう。

GiftA(ギフタ)では、のし・メッセージカードを無料で添えられます。メッセージには文例集もあるので、文章を考えるのは苦手という人にも重宝されています。

日本酒の選び方を押さえて好みの味を見つけよう

日本酒 選び方

一口に日本酒といっても、原材料や酒米の種類、精米歩合などによって香りや味わいが大きく異なります。知識がない状態では難しく感じられますが、煩雑だからこそ奥深い魅力が詰まっているのです。

まずは、見た目でも構いません。フィーリングにしたがって、気になったものから飲んでみましょう。飲み比べていくと、日本酒の奥深い魅力が実感できるはずです。

紹介した選び方を参考に、飲んでみて「おいしい」と感じた日本酒の特徴をチェックして、好みの味を見つけてみてください。

ページの一番上へ