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ベルギー発祥の「セゾンビール」歴史と特徴、おすすめのペアリングを紹介

更新日:2022年11月9日

ビール好きの人でも、「セゾンビールって聞いたことはあるけど、どんなビールかよく分からない」
という人が多いようです。

セゾンビールの特徴といえば、なんといっても飲みやすさ。

もっとおいしく楽しむために、セゾンビールが生まれた背景や、相性抜群の料理、おすすめの銘柄まで紹介します。

セゾンビールとは?

セゾンビール

セゾンビールは飲みやすさと香りの良さが特徴のビールです。この独特の味わいには、セゾンビールが生まれた背景が大きく関わっています。

ベルギー発のエールビール

セゾンビール

セゾンビールは、ベルギー南部のワロン地方で昔から作られているビアスタイル(種類)です。一説によると16世紀ごろから親しまれていたとか。

上面発酵という醸造方法によってつくられるエールビールの一種で、豊かな味わいと香りの両方が楽しめます。

セゾンビールの「セゾン」とは、フランス語で「季節」の意味。仕込みを行う季節が一部に限られていることから、セゾンビールと呼ばれるようになりました。

セゾンビールが作られた理由

セゾンビール

ベルギーのワロン地方で生まれたとされるセゾンビール。
夏の農作業が忙しい時期に飲むために、各農家がつくったのがはじまりといわれています。

ワロン地方は農村が多く、自然豊かな地域。夏はとても暑く、秋口まで気温の高い日が続きます。
夏の農作業中に水分補給は必要ですが、中世ヨーロッパでは清潔な水を手に入れることが難しい状態でした。

水よりも、発酵させたビールの方が安全性が高かったことから、農作業中の水分補給を目的にセゾンビールが生まれたのです。

セゾンビールは農作業の閑散期である冬から春に仕込まれました。

つくる農家によってそれぞれ味わいに個性があり、おいしいセゾンビールを作る農場は作業員の人気を集めることができました。

そのため、セゾンビールは別名「ファームハウスビール」とも呼ばれています。

セゾンビールならではの味わいの特徴

セゾンビール

セゾンビールの特徴は、「水のようにごくごく飲める」ほどの軽さと、ドライでさらりとした飲み口。

飲みやすくするために、アルコール度数は5~7%程度と低めに抑えられています。さらに、ホップの他にもスパイスを加え、暑い夏でも傷みにくい工夫が施されているのです。

飲んだときに感じる酸味は、傷み防止のために加えられている乳酸菌由来のものです。

ホップがもたらす、オレンジ・レモンなど柑橘類を思わせるフルーティーさ。
コリアンダー・ホワイトペッパーなどが生み出すスパイシーさ。
これら二つの風味が混ざり合い、複雑な香りを楽しむことができます。

しかしながら、近年のセゾンビールには、スパイスや乳酸菌を使用していないものも登場しています。

セゾンビールは既定のつくり方にとらわれず、常に進化を続けているビアスタイルともいえるかもしれません。

セゾンビールのおすすめシーンとフードペアリング

セゾンビール

水がわりに飲むために作られたセゾンビールは、暑い夏にこそおすすめです。
キャンプやバーベキューなど、アウトドアでのどの渇きを潤したいときにはとくにぴったり。
夏場に仕事を終えて汗をかいたあとに飲んでも、心地よい爽快感が得られるでしょう。

<セゾンビールに合う料理>

  • 唐揚げ
  • 焼き鳥
  • コロッケ
  • 梅しそ和え
  • 白身魚

セゾンビールは飲み口が軽いからこそ、唐揚げなどの揚げ物や、テリヤキチキンなどの濃い味の料理との相性が抜群です。

一方、「セゾンビール自体の香りをしっかり味わいつつ料理も楽しみたい」という人には、淡泊な味わいのメニューを合わせるのがおすすめ。

ささみを使った料理や、青じそ・梅など、さっぱりした味付けの料理と相性がいいでしょう。白身魚や野菜など、素材の味が濃くないものでも、料理の味を存分に引き立ててくれます。

また、ビールとフードのペアリング方法の一つに「発祥地で合わせる」という方法もあります。
たとえばベルギーで生まれたセゾンビールは、ベルギーの特産品であるホワイトアスパラや、ムール貝料理ともよく合うのです。

セゾンビールは一日の疲れを癒す食前酒や食後酒にも向いています。また、冬の温かい室内でさっぱりと飲みたいときにもおすすめです。
華やかな香りとドライな飲み口に癒されることでしょう。

セゾンビールのおすすめ銘柄

セゾンビール

味わいに幅があり、醸造所ごとに個性が異なるセゾンビール。個性を持ちながらも、ビール初心者にも上級者にもおすすめの銘柄情報を紹介します。

京都醸造「一期一会」

セゾンビール
▲クラフトビール 京都醸造 【一期一会 】6本セット

京都醸造のクラフトビールづくりは、ベルギー酵母とアメリカ産ホップを使用するのが特徴。そのラインナップの中でも、セゾンビール「一期一会」は主力といえる銘柄です。

グレープフルーツやオレンジをイメージさせる華やかなフルーティーさと、ホワイトペッパーのようなスパイシーさが味わえます。

飲み頃温度は8~10度。酵母の味を楽しむために非加熱無ろ過で醸造されており、10度以下で冷蔵保存をする必要があります。

豊かな風味をそのまま味わえるよう、賞味期限は缶詰日から3カ月と短くなっています。飲み頃を逃さないように気を付けましょう。

「一期一会」は人との出会いを表す言葉として使われますが、茶道においては「すべての巡り合いは一生に一度しかない」という意味でも使われるそうです。

このセゾンビール「一期一会」には、醸造のすべての段階を一期一会として全力を尽くす、京都醸造の思いが込められています。

暑い夏ののどを潤す爽やかなセゾンビールを体験しよう

セゾンビール

夏に楽しむ目的で作られたセゾンビールは、軽い飲み口と華やかな香りでさっぱり飲めるビールです。

銘柄によって個性が異なるセゾンビールの中から、自分に合ったこれぞという一本を見つけて、爽快感あふれる味わいでのどを潤してみてはいかがでしょうか。

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