ビールの美味しい飲み方!鉄則3カ条・アレンジレシピも紹介

更新日:2024年4月9日

ビールは、ちょっとした飲み方のコツを知るだけで、より美味しく楽しめるお酒です。

ビールの温度やグラスの選び方を知って、お家で嗜むいつものビールをもっと味わい深いものにしましょう。

簡単に試せるビールアレンジも紹介します。

ビールの美味しい飲み方【鉄則3カ条!】

ビール 美味しい 飲み方

自宅でもお店レベルのビールを味わいたい人に向けて、ビールを美味しく飲むための3カ条を解説します。

ビールの味を損ねない温度や、グラスへの注ぎ方&注意したいポイントなど、ビール好きなら知っておきたい必見の情報ばかり!

ビールの種類によって異なる最適な温度も紹介します。

1.ビールを冷やす温度に気を配る

ビール 美味しい 飲み方

まず押さえておきたいのがビールの「温度」です。

のど越しを楽しめるのが特徴の「ラガービール」。

ラガービールは大手メーカーから販売されている一般的なビールが該当します。
より美味しく飲むには「夏場は4~6℃」「冬場は6~8℃」に冷やしましょう。

中には、「キンキンに冷えたビールが最高!」という声もありますが、冷えすぎたビールは泡立ちが悪くなってしまうほか、麦の成分が変化して濁りが生じてしまいます。
かといって、生ぬるい状態ではのど越しが悪く、泡が立ちすぎてしまうため、美味しく飲むことができません。

ラガービールは、季節に応じて適正な温度で楽しむのがよいと覚えておきましょう。

一方、クラフトビールをはじめとする「エールビール」の飲み頃は「8~13℃」。
常温に近い温度にすることで、エールビールの持つ個性豊かな香りを存分に堪能できます。

お気に入りのビールがある人は、メーカーの公式HPなどで適正温度をチェックしてみるのも、美味しく飲むためのポイントです。

参考:ビールが一番おいしい温度を教えてください。 サントリーお客様センター

2.グラスに注ぐ

ビール 美味しい 飲み方

ビールは、メーカーや種類を問わず、グラスに注いで飲むのが一番美味しい飲み方!

缶を勢いよく開けてそのまま飲み干す楽しみ方もありますが、ビールの味わいを堪能したい場合、あまりおすすめできません。

缶や瓶の飲み口は狭いため、ビールの香りを堪能することが難しい構造になっています。さらに、長期保存を目的としている缶ビールは、炭酸ガスを多く含んでいるため、直接飲むと炭酸や苦みが強く感じられてしまうことも。

ビールは、グラスに移してから飲むことで、ふわっと広がる麦の香りを堪能できます。さらに、程良くガスが抜けて飲み口が柔らかくなり、ビール本来の味わいを存分に楽しめるようになります。

また、グラスに注ぐことでビールの色合いを目で楽しむことも可能。目で、鼻で、舌で、存分に美味しいビールを堪能できるのです。

注ぎ方のポイント

お店で飲むビールを特別美味しく感じる理由の1つに「注ぎ方の違い」があります。

泡が魅力のビールにおいて、液体と泡の理想的な比率は「7:3」。この比率を目指してグラスに注ぎましょう。

グラスを軽く傾け、壁に沿うようにビールを注ぎます。勢いよく注ぎ入れ、グラスの飲み口に近づくにつれスピードを落としましょう。最後は、グラスを立てて、空気を含むようにゆっくりと注ぐと、きめ細かな泡をのせることができます。

【グラスについて詳しく知りたい方にはこちらの記事が人気です】

3.色・味わい・のど越しを楽しむ

京都醸造飲み比べ6本セット
▲京都醸造飲み比べ6本セット

ビールをグラスに入れたらいよいよ味を楽しむ時間。すっきりとした飲み口の「ラガービール」は、ぐっと飲んでのど越しを楽しみましょう。

一方、クラフトビールなどの「エールビール」の場合、グラスに注いですぐに飲むのはNG!  まずはビールの色合いに注目するのがポイントです。

クラフトビールの濃淡はさまざまあり、ざっくり分けると5色あります。

  • 「Pale Straw(淡い麦わら色)」
  • 「Straw(麦わら色)」
  • 「Pale Gold(淡い金色)」
  • 「Deep Gold(深い金色)」
  • 「Black(黒)」

上記の順に色が濃くなっていきます。飲み比べをする際は、薄い色から濃い色へと飲み進めるのがおすすめです。

色合いを楽しんだら、鼻を近づけて香りを楽しみましょう。麦やフルーツの香りが感じられるはずです。最後に、ゆっくりと口に含み味わいを楽しみます。

炭酸の刺激を求めて勢いよく飲んでしまいがちなビールですが、ゆっくりと味わうことで、甘み・苦み・酸味など、ビールの奥深さに気付けることでしょう。

ビールの美味しさを左右する【グラスの選び方】

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▲ビールを注ぐと白ヒゲの紳士が登場するお茶目グラス/ジェントルビア 泡づくり

ビールの美味しさは、グラスの形状によっても左右されます。背の低いグラスでは泡が立ちにくい一方で、高すぎると泡が多くなりやすいのが悩みどころ。

ビールの種類によっても、理想的なグラスは異なります。使い分けのポイントを把握しておきましょう。

ビールの種類によってグラスを使い分けるのが通

さまざまな形状があるビールグラス。居酒屋でおなじみの「ジョッキ」は、ラガービールとの相性が抜群! ごくごくと飲みやすく、「いかにもビールを飲んでいる!」という感覚を得ることができます。

どんなビールにも合うといわれている「ストレートタンブラー」は、自宅に1つは置いておきたいグラス。

高さがあるため、注ぐ際に余分な炭酸を逃しやすい形状です。

ガラス製であれば、液体と泡=7:3の黄金比を目で見て楽しむことも可能。ステンレスなどの保冷に優れたタイプなら、冷たい状態をしっかりとキープできます。

一方、クラフトビールなど、爽やかな風味を楽しむエールビールには、細身で筒状の「ピルスナーグラス」や、ワイングラスのような「脚付きグラス」がおすすめ。

背が高く、くぼみと膨らみのなだらかな曲線ラインが特徴の「ヴァイツェングラス」や「陶器製のグラス」には、泡が長持ちするという特徴があります。

ビールの種類や、どんな状態で味わいたいかを考えてビールグラスを使い分けることで、より奥深くビールを楽しめるはずです。

ビールを美味しく飲むためにこだわりたい【グラスの洗い方】

ビール 美味しい 飲み方

ビールの味わいをしっかりと楽しむためには、ビールグラスの管理方法にも気を配るのがポイント!

グラスの洗い方1つで、ビールの味わいは大きく変化します。どんな風にお手入れすればよいのでしょうか?

スポンジは分けるのがベスト

ビール おいしい飲み方

ビールをグラスに注いだとき、グラスの内側に細かい気泡が付いているのを見たことがある人は多いでしょう。

一見ビールらしく見える気泡ですが、これは実はグラスが汚れている証拠! 洗い残しの油分はビールにとって大敵で、味や香りを損ねる原因になってしまいます。

ビールグラスを洗うスポンジは、専用のものを用意するのが理想的です。普段から洗い物に使っているスポンジは、綺麗に洗えているように見えても肉・魚など食品の油分が付いています。

ビールグラスに油分が付着しないよう、専用のスポンジに中性洗剤を付けて丁寧に洗ったら、冷水でしっかりとすすぐことが大切です。

食洗機対応のグラスであれば、食洗機で洗っても大丈夫。高温でしっかりと洗浄されるため、汚れをしっかりと取り除けます。

グラスは自然乾燥させる

専用スポンジで洗ったビールグラスは、しっかりと乾燥させることも大切なポイント。

早く乾かそうと布巾を使うと、繊維に染みこんだ油分や、糸くず・埃などがグラスに付着してしまいます。

洗ったグラスは汚れが入らないように下向きにして、自然乾燥させましょう。乾燥機が使えるグラスなら、乾燥機に入れて乾かします。

ビールを楽しくアレンジ!【美味しい飲み方】

ビール 美味しい 飲み方

ビールのおいしい飲み方が分かったら、アレンジレシピにも挑戦してよりビールの味わいを楽しみましょう。

アレンジ豊富な点もビールの魅力! ジンジャーエールやトマトジュースなど、身近な飲み物を使ったアレンジレシピを紹介します。

本格的なビアカクテルをお家で楽しんでみましょう。

ビール×ジンジャーエール【シャンディーガフ】

レモンを添えたジンジャーエール

ビアカクテルを代表する「シャンディーガフ」。お好みのジンジャーエールとビールを合わせるだけと、手軽にチャレンジできる飲み方です。

ビールとジンジャーエールのベストな割合は「1:1」ですが、こちらも好みに合わせて調整してOK。本場の味に近づけたいなら、イギリス産のビールを使うのがおすすめです。

冷やしたグラスにビールを注ぎ、ジンジャーエールを加えてかき混ぜれば完成! ビールの苦みを抑えたい人にも人気です。

ビール×トマトジュース【レッドアイ】

トマトジュース レッドアイ

ビールとトマトジュースを「1:1」で割る飲み方が「レッドアイ」です。

ビールの苦みがマイルドになるだけでなく、トマトの旨みやみずみずしさが意外にもビールと相性ばっちりのカクテルです。

レモンやスパイスを加えてさらなるアレンジも可能。塩や胡椒、タバスコはレッドアイのお供として知られています。

より本格的なバーの味わいを楽しみたいなら、ビールは「ピルスナータイプ」を使用するのがおすすめです。

ビール×オレンジジュース【ビター・オレンジ】

ビター・オレンジ オレンジジュース

「ビター・オレンジ」は、ビールとオレンジジュースを「1:1」で割るカクテルです。

ビールをグラスの半量まで注いだら、続いてオレンジジュースを加えます。オレンジの甘みと酸味、ビールのほろ苦さのマリアージュがクセになる飲み方です。

オレンジジュースは果汁100%タイプを使うのがおすすめ。より大人っぽい味わいにしたいなら、IPAなど苦みの強いビールで作ると、ビールの風味が楽しめるビターな仕上がりになります。

ビール×カルピス【ダブルカルチャード】

ビールで乾杯する女性と男性

近年、話題の「ダブルカルチャード」は、日本ならではといえるビアカクテル。カルピスの原液とビールを「1:6」で割ったもので、カルピス社員が考案した公式レシピです。

甘く爽やかなカルピスとビールの風味が合わさって、大人向けの乳酸菌飲料に仕上がります。口当たりがよく、カルピスの量で甘みの調整ができるため、ビール初心者にも親しまれています。

使用するビールは、爽快感のある「ピルスナー」やフルーティーさのある「クラフトビール」がおすすめです。

ビール×卵黄【エッグビール】

ビールに卵黄を加えるという驚きのレシピが「エッグビール」。ベトナム・ハノイ生まれの人気カクテルです。

作り方は、卵黄をグラスの中で溶き、ビール(350ml)を注いで混ぜるだけ。卵黄がビールの口当たりをまろやかにしてくれるので、デザートのように楽しめます。

お好みでガムシロップを加えて甘みを足すのもおすすめ。より本場の味わいを楽しむなら、卵黄とコンデンスミルクをクリーム状に泡立ててからビールを注ぎましょう。

黒ビールを使用したバージョン「イエロー・サンセット」もおすすめです。

ビールの美味しい飲み方を知ってお家時間を楽しもう

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スーパーやコンビニで、世界中のビールが手軽に購入できる昨今、お家にいながら好みのビールが楽しめます!

ビールの美味しい飲み方には、最適な温度・注ぎ方・グラスが欠かせません。それらのポイントに気をつけるだけでも、いつもの缶ビールが一味ちがった美味しさになるでしょう。

アレンジレシピにも挑戦すれば、ビールライフが以前よりもっと満喫できるはず。

ビールをより堪能できる方法をさっそく実践してみましょう。

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