彼の実家に挨拶することになったら、手ぶらで伺っていいのか迷いますよね。
気が利いた手土産を持って行くと、先方のご両親から好印象を持ってもらえるかもしれません。
仲を深めるきっかけとしても、ぴったりです。
手土産の選び方や渡し方には、押さえておきたいマナーがあります。
この記事では、彼の実家を訪問する際の手土産マナーと、喜ばれるおすすめ品をご紹介します。
目次
彼氏の実家に訪問! 手土産を選ぶ前にここをチェック
彼の実家に挨拶に行く前に、まずは彼に家族のことをしっかり聞いてから手土産選びをすることが大切です。自分の好みだけで選ばないよう気をつけましょう。
「家族の人数」「家族構成」「好みや嫌いなもの」「アレルギーの有無」などを聞いておくのがおすすめです。
そうしておけば、必要なお菓子の個数や、選んではいけない食べ物などがわかるでしょう。
また、きょうだいや祖父母と同居しているかも、品選びの参考になります。
世代を問わず食べやすいものにするか、ヘルシーなものにするかなどを考えるヒントになるはずです。
さらに、彼の実家の地元情報なども聞いておくと、手土産選びのヒントになることも。彼氏の実家周辺ではあまり手に入らないものが分かるかもしれません。
また、自分の地元の銘菓など、話のネタになるようなものを贈る方法もありますよ。
彼氏の実家での手土産マナー
彼氏の実家のご両親に初めて会う場合、マナーがなっていない人と思われてしまうのは避けたいですよね。
礼儀を知らない人と思われないためにも、最低限の知識は身につけたいものです。
一般的な「訪問の手土産マナー」をご紹介します。第一印象で良く思ってもらうために、しっかりとマナーについて準備してください。
手土産の予算
手土産選びで最初に迷うのは予算でしょう。
まだお付き合いの浅い彼女として贈る場合と、婚約者として贈る場合によって、相場には若干の違いがあるようです。
彼女として贈る場合は、2,000円~3,000円程度。婚約者として贈るのであれば、3,000円~5,000円程度を目安にするのがおすすめです。
「もっと高いものを贈るほうが印象的にいいのでは?」
と思うかもしれませんが、あまり高額なものだと彼氏のご両親に気を遣わせてしまいます。
上記の価格帯ぐらいが、誠意を伝えるのにちょうどいい金額といえるでしょう。
手土産を渡すタイミング
彼氏の実家に手土産を持参すると、玄関先ですぐにでも渡したくなるかもしれませんが、ここは少し待ってください。
手土産を渡すタイミングは、玄関で軽く挨拶してから部屋に通され、改めて部屋で挨拶を終えてからがベストです。
ただし、アイスクリームや生鮮食品など、すぐに冷やした方がいいものなら玄関先で渡しても問題はないでしょう。その場合は、手土産が冷凍品または冷蔵品であることを一言添えた上でお渡しすると好印象ですね。
手土産の渡し方作法
手土産を渡すときは、紙袋や風呂敷に入ったままの状態ではなく、紙袋や風呂敷から出してから渡すのがマナーです。
そして、手土産の正面を相手に向けて、両手で差し出しましょう。
この時に添える言葉は、以下のようなものがおすすめです。お相手へのさりげない気遣いが感じられます。
- お口に合うと嬉しいですが
- お気に召すといいのですが
- 美味しいと評判でしたので
- お好きだとお伺いしましたので
よく言いがちなのが、「つまらないものですが」という謙遜言葉。このフレーズは「つまらないものを渡されるのか」と誤解されることもありますので、避けたほうが無難かもしれません。
帰り際にしっかりとお礼を伝える
彼氏のご家族との話も終わり、いよいよ退出するとなったら、最後にお別れの挨拶をします。
まずは、「そろそろおいとまさせていただきます」と切り出しましょう。
そして、「本日はありがとうございました」「お会いできて嬉しかったです」などの言葉で、しっかりと感謝とお礼を伝えます。
最後に、「お邪魔いたしました」で玄関を去ることで、とても礼儀正しい人だと感心してもらえるかもしれません。
帰宅後は、できれば3日以内に彼のご両親宛てに電話や手紙などで再度お礼を伝えると、より丁寧な印象になります。
お礼を述べる内容は、「会うことができて嬉しかったこと」や「温かく迎えてくれて感謝していること」「食事のお礼」「当日の出来事の振り返り」など。
失礼のない言葉で素直な気持ちを伝えられるといいですね。
手土産のNG! 「彼氏の実家の近くでは買わない」
手土産選びの基本として、事前に準備をするのが丁寧な対応です。
いかにも「ここまで来る途中についでに買ってきた」と感じさせるものだと、あまりいい印象ではありません。「事前に用意してなかったんだ」と思われてしまいます。
彼氏の実家の近所でついで買いすると、ご両親に「あそこの店で買ったんだな」と思われ、値段まで見当が付いてしまうかもしれません。
反対に、「この日のために、何が好まれそうか考え、事前に準備しておいた」という誠意の伝わるものなら、彼氏のご両親は心遣いをうれしく思うでしょう。あなたへの高感度もきっとアップしますよ。
彼氏の実家への手土産におすすめの品【洋菓子】
彼のご家族が洋菓子好きと分かっていれば手土産として持って行きましょう。
以下に、手土産として人気の洋菓子をご紹介します。
クッキー
クッキーは食べやすく日持ちするため、手土産の定番品。
おしゃれな缶に入ったクッキー缶なら、パッケージの見た目でも気分を盛り上げてくれるでしょう。
彼氏に妹や弟がいる場合は特におすすめですよ。
個包装なしのクッキー詰め合わせなら、蓋を開けると小麦粉とバターの豊かな香りが広がるはず。
みんなで好きなクッキーを選ぶと、気分も打ち解けて楽しいひとときになりそうです。
大人だけのご家族であれば、手が汚れにくい個包装のクッキーでもいいでしょう。
クッキーを贈るときは、中のクッキーがずれてしまったり、割れてしまったりしないように持ち運びに注意しましょう。
バターサンド
彼氏のご家族がトレンドに敏感なら、手土産も流行を意識したいですよね。
近頃は、リッチで美味しいバターサンドがちょっとしたブームになっています。
バターサンドは、クッキーとクッキーの間にバタークリームが挟まれたお菓子。クッキーよりも特別感があり、リッチな味わいを楽しむことができます。
昔ながらのレーズン入りバタークリームも定番人気ではありますが、最近はキャラメル味などの個性的な進化系バターサンドも注目されています。
バターサンドの名店と呼ばれるお店もあり、メディアに取り上げられるほどの人気ぶり。
彼氏のご家族が新しいもの好きなタイプなら、有名店の変わり種バターサンドは喜ばれそうです。
高級チョコレート
見た目にも美しい高級チョコレートは、ひと口食べただけで幸せな気分にさせてくれるもの。常温で日持ちするタイプなら手土産として持参するのにぴったりです。
注意点として、チョコレートの中には、洋酒などのリキュールが使われているものが多く多くあります。
彼氏のご両親ともにお酒が苦手だったり、彼氏に小さな弟や妹がいる場合は、お酒の入っていないチョコレートを選びましょう。
プリン
プリンは子どもからお年寄りまで、男女問わずに幅広く愛されている洋菓子です。そのため、手土産としてまずは失敗がないでしょう。
最近は味・色合い・デコレーションなどに凝ったプリンが登場しているので、どれを選ぼうか迷ってしまうことも。
人気の定番プリンもいいですが、チョコレートプリンやスフレプリンなどの変わり種も喜ばれますよ。
プリンのお店選びで迷っている場合は、有名店のものか、地元に根付いたプリンの名店などがいいかもしれません。
シュークリーム
シュークリームもまたプリンと同じく人気の洋菓子。
シュークリームは、シンプルでありながらも店ごとに個性があります。以下のようにユニークなものを贈ると話のネタになるかもしれませんね。
・高級ホテルや有名店のシュークリーム
・チョコレートやフルーツなど変わったクリームを使用したもの
・あんこやきなこを使用した和風のもの
注意点として、シュークリームは消費期限が短いため、その日のうちに食べてもらうよう一言添えましょう。
バウムクーヘン
特に結婚のご挨拶に行くときの手土産におすすめなのがバウムクーヘンです。
バウムクーヘンはドイツ発祥の焼き菓子で、切り口が大木の年輪のようになっています。年輪が長寿と繁栄をイメージさせてくれるため、昔から縁起が良いお菓子として贈答品に使われてきました。
彼氏の実家で食事をご馳走になるなど、みんなで一緒にデザートを食べられそうなときは大きなバウムクーヘンを持参し、切り分けるのもよいでしょう。
挨拶の後に先方のご家族で食べてもらうことを想定するなら、小型に切り分けられた個包装タイプのバウムクーヘン詰め合わせがおすすめです。個包装されたものなら、切り分ける手間がかからず、日持ちもするでしょう。
マカロン
マカロンはカラフルなものが多く、見た目が華やかでプレゼントらしいインパクトがあります。
マカロン専門店の中には、数十種類ものマカロンを販売しているお店もあるほど、バリエーション豊か。ひと口サイズで食べやすく、ケーキよりも日持ちしやすいので、彼氏のご両親に喜ばれそうです。
マカロン選びに迷うなら、話題性のある有名店のものがおすすめ。いろいろなカラーと味の種類を詰め合わせたひと箱なら、ご家族全員で味の食べ比べを楽しんでもらえるかもしれませんね。
フルーツゼリー
夏の時期の手土産なら、フルーツゼリーの詰め合わせがおすすめです。
ゼリーは見た目が涼しげで、暑い季節にピッタリ。好き嫌いが分かれにくく、どなたでも食べやすいお菓子です。
フルーツゼリーというとプルプルした食感のものが定番ですが、その他にも果汁をぎゅっと固めてグミのように硬めに仕上げたゼリーや、凍らせてから食べるシャーベットのようなアイスゼリーなどもあります。
ゼリーはそれほどカロリーが高くないものが主流です。そのため、「彼氏のお母さんがダイエットしている」などの場面なら、特に喜ばれる手土産になるでしょう。
彼氏の実家への手土産におすすめの品【和菓子】
彼のご家族の好みが落ち着いた和菓子なら、ほどよく流行も取り入れながら喜ばれそうなものを選んでみましょう。
和菓子のおすすめ品には、次のようなものが挙げられます。
煎餅
彼氏のご両親が甘い物が苦手な場合、お煎餅を選んでみてはいかがでしょうか。お煎餅以外にも、おかきやあられなど甘くないお菓子の選択肢があります。
お煎餅が贈り物として選ばれている大きな理由は、常温保存でかなり日持ちがするから。また、大きさの割には軽くて持ち運びしやすいというメリットもあります。
彼氏のご両親があまり歯が強くないなら、固くて厚みのあるお煎餅ではなく、軽い食感のものがいいでしょう。
お煎餅の詰め合わせにすれば、各人のお好みで選べる楽しみも贈れます。
綿菓子・飴菓子
彼氏の実家で食事をご馳走になる予定があれば、食後に皆さんで楽しめるお菓子を贈ると喜ばれます。
ご馳走をいただいた後のお菓子は、できればお腹に溜まりにくいものがいいですね。
どなたにも喜ばれ、お腹に溜まりにくい和菓子として、綿菓子や飴菓子が挙げられます。
最近は、おしゃれなパッケージに入った進化系の綿菓子や、カラフルな飴玉、軽い食感の板あめなどが人気です。
素敵な絵柄の缶や瓶に入った可愛らしいものがおすすめですよ。
葛餅
葛餅は、緑茶と合わせて彼氏のご家族と談笑しながらいただくのにピッタリ。特有のもっちり感と弾力があり、きな粉や黒蜜と合わせたものも美味しいですよね。
関東と関西では、葛餅の原材料や作り方が違うことをご存じですか?
関西では主な原料に葛粉を使いますが、関東では小麦粉のデンプン質を使って乳酸発酵して作ります。
関東では葛粉を使わないため、葛餅と書かず「くず餅」で売られています。
彼氏の家族が住んでいる地域と違うタイプの葛餅を手土産にすると、話が盛り上がるかもしれません。
フルーツ大福
最近は旬の果物を餅で包んだフルーツ大福に注目が集まっています。
特に人気の味は、定番のいちご。いちご以外にもみかんやシャインマスカット、キウイフルーツなど新しいタイプも続々と登場しています。
フルーツ大福は、噛むとジューシーな果汁が口いっぱいに広がって、味わいが爽やか。
訪問する季節に合う、旬のフルーツ大福を贈ってみてはいかがでしょう。
カステラ
昔ながらの手土産といえば、カステラを思い浮かべる人も多いはず。
最近は1本丸ごとのカステラよりも、切り分けられた個包装のものが、手間がかからず食べやすいと人気があります。
中には切り落としタイプのものも販売されていて、見た目以外は正規品と味が変わらずお得です。ただしB級品の印象があるので、手土産用にはあまり向かないといえます。
カステラは、小麦粉・砂糖・卵・ハチミツなどのシンプルな材料で作られています。そのため、カステラの味が苦手という人は少なく、安心して手土産にできるでしょう。
最中
彼氏のご家族と一緒に手軽に食べやすいことを重視するなら、手が汚れない最中がおすすめです。
定番の最中もいいですが、最近はおしゃれな変わり最中も人気です。
最中の中に求肥やドライフルーツ、ジャムなどを挟んだものは、目新しくて話のきっかけづくりにもなりそうです。
最中の皮とあんこを自分で組み合わせるタイプの商品も、ご家族で楽しく食べていただけるでしょう。
彼氏の実家への手土産におすすめの品【おつまみ】
彼のご両親がお酒好きなら、お好みのおつまみを手土産にするのはいかがでしょうか?
手土産に贈ると喜ばれる、おすすめのおつまみをご紹介します。
チーズの盛り合わせ
彼のご両親がワイン好きなら、いろいろな種類のチーズの盛り合わせを贈ると喜ばれます。
チーズと共に、ナッツや生ハム、オリーブなどを組み合わせても気が利いていると思われるはず。ご両親と一緒に、楽しいワインパーティーになるかもしれませんね。
ただし、ウォッシュタイプやブルーチーズなど個性の強いチーズは苦手な人も多いもの。
先方のご家族の好みがわからない場合は、白カビタイプやクリームチーズなど、万人が好むようなチーズを選ぶと安心ですよ。
漬物
彼のご両親が日本酒好きなら、日本酒に合うおつまみがおすすめ。たとえば漬物なら日持ちがする上、ご飯のお供としても重宝してもらえるでしょう。
漬物を贈るなら高級感にこだわりたいところ。彼氏のご両親の故郷の漬物や、普段購入しないような素材に凝った漬物もいいですね。
千枚漬け・すぐき漬けなどの高級京漬物や、漬物の食べ比べセットなどは日常的に食べやすいので喜んでもらえるはずです。
佃煮
佃煮は保存が効くので、お相手に長く楽しんでもらうことができます。
佃煮を手土産に選ぶなら、高級料亭のものや老舗の佃煮専門店のものにしてギフト感を演出しましょう。
自分の住んでいる地域ゆかりの佃煮などがあれば、自己紹介がてらその佃煮を持参するのもいいですね。
人気の佃煮は昆布、小海老、ちりめん、牛肉など。紙箱や木箱に入った佃煮は高級感があり、手土産に最適です。ふりかけや瓶詰などの他の食品と組み合わせたギフト商品もありますよ。
彼氏の実家への手土産におすすめの品【お酒】
彼氏のご両親と何度もお会いして親しい間柄になっていたり、彼のご家族がお酒好きだと分かっている場合は、お酒を持参して一緒に飲むのもおすすめです。
クラフトビール
彼氏のご両親がビール好きなら、高級感のあるクラフトビールを手土産にするのもいいでしょう。
一般的なビールとは違い、ビール醸造所の職人が心を込めて作った、素材にこだわったクラフトビールは香りや味に深みがあり、手土産にぴったりです。
普段のビールは定番のものしか飲んでいないというご実家なら、目新しい味のビールに喜んでもらえるはず。
どのクラフトビールがいいのか迷った場合は、彼と一緒にお店の店員さんに相談してみるのもおすすめですよ。
日本酒
彼氏のご両親が日本酒好きならば、日本酒を贈るとお近づきになれるかもしれません。
彼のご両親と日本酒を酌み交わせば、相手との距離がグッと縮められそうです。
彼にご両親の好みの日本酒の銘柄を聞いて、その日本酒を手土産にすれば好みを外す心配はないでしょう。
手土産にするなら高級感のある銘柄を選びましょう。
老舗の酒蔵がつくっている質の高い日本酒は、風格あるたたずまいで贈り物らしい特別感があります。
お酒は原料や製造方法によっていくつかの種類に分類されますが、雑味がなくスッキリとした味わいの大吟醸酒か、純米大吟醸酒などが手土産におすすめです。
ワイン
彼のご両親がワイン好きの場合、手土産にどんなワインを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
ワインは合わせる料理との相性があります。彼のご家族がお魚好きであれば白ワイン、お肉好きであれば赤ワインを選ぶのも一つの方法です。
また、和食好きであれば日本でつくられた上質な日本ワインが相性が良いと評判です。
また、彼氏の家で食事をいただく予定なら、乾杯用にスパークリングワインを選ぶのもステキですよ。
ワインの銘柄選びは、慣れていない人にとって難しく感じるでしょう。
そんなときは万人の口に合いやすいものを、酒屋さんやお酒を扱うギフトショップで選んでもらう方法もあります。
その際は、選んだワインの特徴などのセレクトポイントを聞いておくと、食卓での話題のネタにもなりますよ。
まとめ
彼氏の実家に挨拶に行く際は、先方の家族構成や好みを事前にリサーチしてから手土産を選びましょう。
気の利いた手土産を持参することで自然と会話が弾み、彼のご両親と親しくなるきっかけにもなりそうです。
注意点としては、当日、彼氏の実家の近所であわてて手土産を買うのは避けましょう。
トレンドも踏まえながら事前に手土産を準備し、礼儀正しく手渡しすれば、きっと好印象に繋がるはずです。
自分の好みよりも贈る相手の好みに合わせて、皆さんで喜んで味わってもらえるものを選んでくださいね。